天気予報では、午後遅くから雨になるとのこと…
朝めし前のひと仕事…玄関の三和土を洗い流すことにしました
水に濡れた玉砂利が、原石を磨いたように黒く光っています
お隣「ちゃんとやれ・じぃちゃん」ちでも、大掃除が始まった様子でして、息子のヒデキさんが屋根に上って、樋に溜まった枯れ葉や小枝を取り除いていました
「落ちないでくれよぉ~」
家人が屋根に向かって叫んでいますが
ヒデキさんの次男坊が、来年・春に高校受験を控えているんです
そんな深~ぁい意味も含めての家人の叫びでしょうか
もうひとり…町内に受験生がいることですし、新しい年になったら、ここ雪ノ下・2丁目町会では「落ちる・滑る・転ぶ」と言う言葉は、すべて禁句となります
「しかしなぁ…このみっつの言葉ってサ、俺たち年寄りも別の意味で気を付けなきゃなんないよねヘタすりゃ、そのまま寝たきりになっちゃうもんなぁ
」
ホント人の心配するより、まずは自分がコケないようにしなきゃっ
玄関がきれいになりますと、不思議と背筋がピンと伸びるような気が致します
少し熱めのお茶で、朝の一服といきましょう
我が家の庭で生った梅と柚子を、お茶請けに…
姫柚子は、果汁を搾ったあとの皮を、コトコト甘露煮にしたもの
冬至梅(とうじうめ)は、梅酒から取り出した梅を蜜で煮詰めたものです
梅の名にも付く「冬至」ですが、二十四節気の暦も、今年最後の「冬至」を迎えています
次候に当たります「鹿角解(びかくげす)」が巡ってきました
北海道の野生の牡鹿は、酷寒になりますと、自然とその角を落とすのだそうです
「きみの角…は、もう落としたみたいだね」
「落としたんじゃないのっ隠してんの
」
「…」
今日は風もなく…動いていれば体感温度はそう冷たく感じません
朝ごはんをササッと済ませ、もうひと踏ん張り
新年に無病息災を願って飲む、屠蘇散(とそさん)を入れる、銚子や盃・盃台を出して用意をしとかねばなりませんので、天袋に頭を突っ込んで箱・一式を取り出しました
この箱の中には、正月に使う物がまとめて入れてあります
1年振りに目にします「正月用・通行手形」です
この通行手形は、鎌倉市が発行していまして、それこそ地域関係者しか頂けぬ代物であります
と、言いますのも…鎌倉駅周辺から鶴岡八幡宮まで、正月三が日は交通規制が敷かれまして、勝手に車を出すことは叶いません
八幡さまへと続く段蔓を挟んでの鎌倉街道は、朝から夕方まで歩行者優先となりますので、車の乗り入れは禁止されます
体の具合が悪くなった時など、この時期タクシーなどを待っていましたら、いつ来てもらえるか、皆目見当もつきません
この手形を、フロントガラスから見えるところに提示して走りますと、規制にあたっているお巡りさんでも「オーケーオーケー」のサインとともに、誘導もしてくれます
平成17年までは、毎年申請を出して頂いていましたが、手続きを簡素化するためか?前年の手形を半永久的に「使用・可」と通達されました
7年目を迎えます「通行手形」多少黄ばんできてはおります
さて、今年の効き目は、いかがなもんでしょうか
片づけや掃除がひと段落しましたので、大晦日・年越しそばのそばつゆを作って寝かしておきましょう
昆布やかつお節を漉そうと、漉し器が付いている漏斗を出しましたら
カネタタキのメスが、漉し器にしがみ付いていまして、あら、びっくり
カネタタキは、卵で越冬すると言われていますが、成虫ではどうなのでしょうか
「こんなところで、何してんの?」
「何って必死で、生きておりますんで」
必死で、生きているってか
虫に教わりました…
一寸の虫にも五分の魂と言います
ひとりで健気に、今ある命を生きています
そばつゆは、古いアルミの漏斗で漉すからね
リンゴの芯でよかったら、ここに置いておくからね、お食べ
10月末に、あることで…右手首を骨折した友だちから、今日「快気内祝」が届きました
鎌倉井上蒲鉾店・直々のお届けでして、袋を手にしたヒゲのおじさんにもびっくりしました
箱を開けて見ましたら、私の大好きな練り物・さつま揚げと、井上蒲鉾店の名物・梅花はんぺんの詰め合わせでした
「ありがとう」
好物は言いふらすもんだと、改めて思いました
同じスポーツクラブに通う友だちなんですが、固定されていたギプスもすっかり取れて、今月半ばころから、少しづつクラブのプログラムにも参加元気な姿を見せてくれています
「右の手首の骨を折ったみたいよ」
その最初の一報を聞いた時は、みんなで驚いたもんです
「あの慎重な陽子ちゃんがぁ
何して折ったの
」
「それが…何が何してグギッと折っちゃったんだって」
「そりゃぁ大変だわ
」
「で…どっちの手首だって」
話はいつも堂々巡りでしたが、みんなとても気に掛け、心配していました
お礼の電話を掛けたら「もう、自分で快気したことにしちゃおうと思って」と、明るい声が返ってきました
私など、あっちが痛いのこっちが痛いの
と、言い出したらキリがなく、全身痛いところだらけです
でも、どこかひとつ…痛みが少しでも軽くなったなら、その時が「快気祝い」自分の体を労わって、一杯やりましょう
「ホントですよこっちもちょっとは労わってくれないと
」と、こぼしているのは、私の肝臓であります
「快気祝いだからね、パーッとやろうパーッと」なぜか、家人が張りきっている
先ずは、さっと炙ってわさび醤油で…
甘辛く煮て、ご飯と食べましたら、子どものころお弁当に入っていた懐かしいお菜を思い出しました
今夜は、2012年・最後の「満月」です
雲の向うにあるお月さまに、乾杯
「陽子さん骨がくっ付いてよかったね
快気祝い、おめでとう
」