紫蘇の実に身を寄せているのは…ハラビロカマキリ(♂)であります
昆虫と聞きますと「夏」を思い浮かべる方が多いと思いますが、カマキリは秋の虫とされています
カマキリは肉食ですから、だんだん寒くなりエサとなる昆虫がいなくなってしまうと
さぁて、困った
それでも生きる力のあるカマキリは、北風が吹く12月・師走になりましても、自力で頑張ることができます
今朝、出会ったこのハラビロカマキリ…そのカマに、長生きの相が出ておりました
秋海棠(シュウカイドウ)は冬のベゴニアと言われているほど、寒さに強い花です
庭の片隅に咲きましても、ほんのりしたと明るさが灯った感じがします
つぼみは濃い桃色ですが、花びらがすっかり開きますと、黄色のおしべを軸にして回る風車のようでもあります
花が淋しくなる季節になっても愛らしく咲くものですから、江戸時代より歌に詠まれるほど、身近な花とされていたようです
『秋海棠西瓜の色に咲きにけり』
(しゅかいどうすいかのいろにさきにけり)
芭蕉
江戸時代が終わり、近代日本の夜明けを迎えた明治時代前期の物語…
蜂谷 涼・『てけれっつのぱ』この作家の本を読むのは初めてですが、2006年に出版され「銀の針・第11回読売ヒューマン・ドキュメンタリー大賞・カネボウスペシャル」の佳作を受賞した1冊です
表紙絵は、イラストレーターの佐藤久美子さんの手によるものです
激動の明治の勢いが伝わってくるような、活き活きとした筆使い豆絞りの手ぬぐいが走る風に流れる様がとても気に入っています
登場人物が少しづつズレて話をつなげていく、連作短編集になっています
旧い時世の、古い人間関係を引きずりながら、クルマ俥曳きの銀次がひた走る…
翌年・2007年に劇団文化座で舞台化され、原作を越えて…この舞台が文化庁芸術祭大賞を受賞しました
異人さんが出てきたり、ナイフ、フォークが出てきたりと…
実は私、幕末から明治へと変わる時代が大の苦手でして、新撰組だの西南戦争だの、明治維新だのと試験に出ましても、脳みそがアレルギーを起こしチンプンカンプン
NHKの大河ドラマを見るようになって、やっと大まかな歴史の流れが解ったと言うお粗末さであります
読み進んでいくうちに、まるで落語のネタ本を読んでいるような楽しい気分になってきました
『てけれっつのぱ』とは、死神を追い払う呪文です
ヨーロッパの死神伝説やグリム童話の「死神の名付け親」を元に、三遊亭圓朝が噺に仕立てたもので、金に縁がない男・八五郎を面白おかしく…そしてちょっぴり哀しく描いた関西落語であります
「俺に憑いているのは貧乏神じゃなくて、死神だっ」
と、そこへ本物の死神が現れ…大騒動
「あじゃらかもくれん きゅうらいそ てけれっつのぱ」
これが、張り付いた死神を追っ払う呪文であります
思い当る方がいましたら
ぜひ唱えてみて下さい
効き目のほどは…当方では、一切の責任が持てませんことを、先に申し上げておきます
娘が飼っております「柴犬うにトイプーハロ」です
今日9月28日は「世界狂犬病の日」と言う、文字にしてみると、まぁなんと恐ろしい日でありましょうか
このうにちゃん
病院大好き犬で、注射は何本打ってもオッケーという変な柴犬だそうです
何かって言うと、このムキ顔を披露してくれますが、レンズを外すとふつうの顔に…パッとカメラを向けると…ムキッ
「うによぉ~女は愛嬌、男は度胸って言うんだよニコッとしてごらんな」
「ばぁば今は、時代が違って、逆」
こちらは、愛嬌ったぷり
跳び跳ねてばかりの「ハロ」ですが、疲れるとこうして束の間の休息
2匹を足して、2で割ったら、ちょうどいいワンコロになるんじゃないですかね
制定された本日は、狂犬病のワクチンを開発したルイ・パスツール氏が亡くなった日だそうでして
この日に、ワクチンを打つ犬は唱えましょう
『てけれっつのぱ』