深夜に降った雨は、それこそバケツをひっくり返したような凄い雨でした
傘も持たない虫たちは、雨粒を体に受けてどうしたろう？
声を潜め、雨が上がるのを庭のあちこちで凌いだろうか？
ようやく小雨になった朝、どっこい
生きていました
せっかくの一張羅、それこそ前身ずぶ濡れ…濡れネズミ
失礼
濡れ
セスジツユムシでした
風邪をひかないようにねっ
先日、娘がやって来ましたときに「本を送りたいんだけど、あーたが買った本も入れていい？」と聞きましたら、「もちろん
」…すんなりオッケーが出ましたので、さっそく本の荷造りを済ませ、栄村へと送りました
そのかわり
「頼むから、美容院に行ってその頭！何んとかしてきてよ
」
昨今
美容院に行けば、ちょこっと毛先を切っただけで５０００円は掛かります
そのお金で、辞書や絵本、図鑑が何冊も買うことができると、ひとつだけ自分に辛抱を強いました
でも
ちょっとやせ我慢をしていたかも知れません
久しぶり、いち年半ぶりに「美容院絶ち」を解いて、カットに行って来ようかなと思っています
東日本大震災が起こったあと、クロネコヤマトは「ひと箱に付き１０円の復興支援」を１年間に亘り、寄付を始めました
今年の３月３１日で終了しましたが、ヤマト福祉財団には１４３億円にも上る寄付が集まったとのことです
再生事業に向けて着々と計画が進められているそうで、民間一企業とは言え何んとも頼もしいかぎりです
大町にあります「クロネコヤマト集荷場」に、単行本・文庫本合わせ、約１００冊を詰めたダンボール箱・ふた箱を持ち込みました
×
車のトランクまで運ぶのに、飛び石やら石段やら、我が家にはやたらと石が転がっておるもんですから、ケツま突いて歯を折ったり、ぐぎっとギックリ腰になって寝たきりになったら大変です
こうなったら…何んとかして、家人に持たせようと探したら、もうすでに運転席に座っておりました
いち年半が経った今も、栄村の人たちは復興に向けて力を振り絞っています
私も…このくらい踏ん張らねばなんねっ
『踏ん張るは生あるものの拳かな』
集荷場に着き、トランクからダンボール箱を出すぐらいは手伝ってもらおうと、運転席の家人に声を掛けようと思ったら、いない
すでに事務所で涼んでいるではないかっ
今日の晩酌には、ぬる～いビールを出して仕返しをしてやろ
頭から湯気を出している私を見つけた、ヤマトのお兄さん
すぐに駆けつけてくれ、ダンボール・ふた箱、軽々と事務所へと運んでくれました
「長野県
栄村ですね？震災のあと、栄村の橋が落ちてしまって、新潟側からの宅配・集配が出来なかったんですよ
中は本ですか？しっかりとお届けします
」
長野県は「教育県」と呼ばれているとか…教育にはとても熱心だと聞いておりますが、学力よりの教育よりも人間形成の教育に重きを置いているのだそうです
９月の４日に訪ねて行ったとき
栄村は、少しだけ黄金色に染まっていました
栄村の稲刈りはもう済んだころでしょうか
さて…と、すっかり空っぽになった本棚ですが、本は幾らあっても困ることはありません
今度、また仙台へ、福島へと送ることができたらと思っています
高殿円・著『トッカン』…今回は絶好調シリーズ・第３弾「おばけなんていないさ」
税金滞納者を取り立てるみんなの嫌われ者・徴収官の物語
なかでも悪質な事案を扱うのが特別国税徴収官・略してトッカン…なんだそうです
７月４日から、井上真央主演で連続テレビドラマとなって放送されました
小説なんですが、リアル過ぎちゃって、登場人物に肩入れしたあまり、テレビの配役にピンときませんでした
と、回を重ねて見ておりますうちに、アラ不思議…
「鏡トッカンはこの俳優さんしか思い当らない
」とこまで、いき着きました
北村有起哉（きたむらゆきや）さん…あの北村和夫さんの息子さんであります
第１弾・第２弾の２冊は、テレビドラマが始まる前に図書館から借りて読み終わっておりました
グー子を演じた井上真央さんも役柄にピッタリで、毎週水曜の放送を楽しみにしていました
残念なことに、今日が最終回
娘の食べ残していった…フラ印のポテトチップスなるものをつまみながら見ることに
コマーシャルの間に、しげしげとポテトチップスの袋を見ましたが、なんで、こんなところで、お姉さんがひとり、フラダンスを踊っているのかが分かりません
あっさりとしたのり塩で、オーソドックスなお味です
コマーシャルが終わりかけたころ、娘からメールが入りまして、「見てるぅ～
」
「連続テレビドラマが面白いから、本読もう
」と、娘が第３弾を含め、３冊を購入
本が先か？映像が先かで、原作の捉え方が違ってきます
娘の見る鏡トッカンは、役柄ピッタシだったのでしょうか？
おかげで、本の売れ行きも伸び、著者の高殿円さんの懐はホッカホッカ
印税…税務署に、たんまりと徴収されるんでしょうね
