今朝はちょっと冷え込みました
得意のホフク前進も、お腹に伝わる畳の冷たさが堪えるようになりました
いよいよ…厳しい寒稽古の季節です
ひとり自主トレ、頑張りますっ
新聞を取りに玄関を出ましたら、野ぼたんの小枝でオオカマキリ「ふくちゃん」が一心不乱に何か祈っています
もしかしてふくちゃん
「今日出る、私の検査結果を心配してくれてるの」
8月に受けました鎌倉市民検診で、肝臓のr-GTPの数値が異常に高く出まして、再検査を勧められ、先週、腹部超音波検査に身を任せてきたのです
「ふくちゃん検査結果が何んでもないようにと祈ってくれてるんだ感激ぃ~」
「ふぁ~よく寝たわぁ」
「お目覚めですかっまったく、とんだ居候だわ」
「カマキリを甘く見てもらっちゃぁ困るだに今日は大事なドラフトの日でしょ巨人が無事、原監督の甥っ子・菅野を獲得できるようにと、八幡さまにお願いしとったんだわ」
「おぉっカマキリのくせして巨人ファンとは!見上げたもんだよ、屋根屋のフンドシってなもんだね」
夕方からのドラフト会議が楽しみにして、検査結果を聞きに行って来ます
今日から11月9日まで「読書週間」が始まりました
合わせて11月3日まで、神田・神保町では「第52回・神田古本まつり」が開かれています
電子書籍が増える中、青空市で手に取って頂いて、ぜひ!紙の本が持つ良さを、指にツバを付けてページを捲るあの感触を感じて頂きたいと思います
お天気が続きますと、なかなか落ち着いて本を読む気にはなりませんが、本日は病院の待合室で多くの時間を過ごさなければならないので、長編を持って行くことにしました
高殿円(たかどのまどか)著『トッカン』の続編・パート2「vs勤労商工会」です
前回と舞台は同じ中央区
東京・京橋中央税務署・特別国税徴収官(略してトッカン)と税務署の天敵・勤労商工会の戦いが幕を切って落とされました
明日への希望と感動が熱く胸に広がる職業エンターティメントを、名前を呼ばれるまでひたすら読み続けました
「長谷美さん!長谷美さぁん」
「やっかましいなぁ~ちょうど佳境に入ったところなのにぃ…聞こえない振りしちゃおう」
ハッと気が付けば、待合室には、私とどっかのじぃさまとだけとなっていまして、看護師さんが、本の前に仁王立ちしておりました
これが私の肝臓及び胆のうのエコー写真なんだそうです
「う~ん、思ったより腹黒いなぁ~先生、いったいどこが肝臓なんですか?」
「ホント!真っ黒ですね。このあたり、全部肝臓ですよ。ここ、青いバッテンがふたつあるでしょ?問題はこれですね」
「先生、これですねって、思わせ振りな言い方はやめてください。覚悟が全然できていないんですから」
「覚悟するほどのことではありません。胆のうポリープと診断しました」
「ポリープだぁ~あのキノコ型のおできみたいなのですか?」
「そうです隆起性病変と言いますが、症状がまったくありませんからね。楽なもんです再検査した血液検査でも、コレステロールと肝臓の数値は普通の平均値に戻っていますね。休肝日が効いたんですよ」
「両方とも元に戻ったんですか?やっぱりねぇ~」
「心当たりがあるんですか?」
「心当たりがあるってもんじゃないですよ!おおありですよいつも市民検診を受ける時期って、誕生月から2~3ヶ月経ってからでしょ?でも、今年は大震災があって検診を受ける気にならなくて、8月に伸ばしたんですよね。そのころの巨人の成績なんて、あなた!目も当てられませんよそれでもって、こちらファンとしてはですよ、毎日生きた心地もしないわけだから、応援をせないかんのですよ。試合のある日はトン勝つ!串勝つ!チキン勝つと食べなきゃぁあかんのです。ヤクルトは今だって、毎日1本飲んでますよ。勝てば祝杯負けりゃぁヤケ酒これじゃ体にいいわけないよっ分かっちゃいるがやめれないってね、先生」
「お元気そうで何よりです。じゃぁ、日本シリーズに出ない方が体にはいいですね、巨人。実は僕、去年ですがエキサイトシートで観戦して、高橋由伸とハイタッチしたんですよ!嬉しかったなぁ」
「先生も巨人ファンだったんですか」
「いえ、違います」
「先生…患者にダメージ与えてどうすんですか」
一挙に静まり返った診察室には、看護師さんの押し殺した忍び笑いだけが虚しく響いておりました
しょ気て帰って来ましたら、家人が「まさか」と誤解を致しまして、鰻でも奢ってくれそうな優しさを見せてくれました
それは…本当にチラッと見せてくれただけでしたが…
まぁ、それほど心配のいらない検査結果で安心しました
ここひと月ほど、お騒がせしたことをお詫び申し上げますと共に、ご心配をお掛け致しました
ありがとうございました
さて、ふくちゃんも案じていたドラフト会議でしたが、なかなか上手くいかないものです
花と蝶恋焦がれても、その恋が成就しないこともあります
どこに降り立とうとも、着地が難しいかと思います
今夜、原監督、菅野選手とも、きっと眠れぬ夜になることでしょう