このところ鎌倉に生る柿が一斉に色づき始め、あぁ秋が深まったのだなと感じます
いよいよ冬に向かって、足早に秋が過ぎようとしているようです
暦の上では、如何にも寒そうではありますが、今日は暖かないち日であったように思います
こんなに晴れているのに、雨が降っています
手で作った影絵には、猫や蝶々、白鳥などもありました
うちの母親はコブラとかダチョウとかを得意気に作って見せてくれましたが、今になって思い返してみれば、かなりいい加減な影絵でしたね。
霜が降った日には「狐の嫁入り」があるという言い伝えがありますが、さて、どうでしょうか
あの葛飾北斎も「狐の嫁入図」を描いているのですから、それはそれは昔から何か謎めい空模様だったことと思います
天気予報士の資格を持った森田さんや木原さん、石原さんもいない静かな時代であったでしょうが、お天道様が照っているのに、雨降りとは
江戸の空を見上げている丁髷姿が目に浮かぶようです
暗闇の中、狐火が一列になって歩いて行くのを見たら、祟りがあるような昔話を聞いたことがありますけれども、私は深い山もない、こんもりとした緑も少ない東京で育ちましたから、生き物と回りを見回しましても、狐より怖い人間ばかりでした
天気雨の後には、山に虹が架かることが多いように思います
たとえお狐さんでもあっても…「どうぞお幸せに」
私がお世話になっている鎌倉スポーツクラブのフロントに、読書好きな受付の女性がおりまして、特に湊かなえさんのファンと思われます
「長谷美さん、湊かなえの新作「境遇」って、読んじゃいました」
「境遇は、読んでないですねぇ」
「では持ってきますので、どうぞ」
「告白」や「少女」などの作品を持つミステリー人気作家が、初めてテレビドラマ用に書いた、ヒューマンミステリーだそうです
1人称の視点交代の語り口は、湊かなえ独特のものがありますが、映像にした方がより一層、リアルになっていいのかも知れません
「あらっ?」
本の間に挟まっている「スピン」が2本あります
光沢のある、とてもきれいなスピンです
これは、読み進んでいくうちになるほどと納得しますが、出版社のアイデァでしょうか?装幀の方のセンスでしょうか
ABC創立60周年記念スペシャルドラマとなって、今冬・放送予定だそうです
主演には、松雪泰子、りょうのおふた方、どんな境遇でも、こんな美人のふたりだったら、なんてことはないと思わせる1冊です
脇役には、白川由美、岸部一徳、いしだあゆみと、ちょっと癖のある俳優さんで固めてあるので、期待ができるかも…
最多勝投手賞を目の前にして、横から搔っさらって行った中日・吉見選手に負けてはいられないと、我らが巨人・内海が頑張りました
今季最終試合の横浜戦が東京ドームで行われ、9回裏・代打・長野のサヨナラ満塁ホームランで、内海哲也18勝をもぎ取りました
ベンチの内海
長野が打ったボールが観客席に入ったのを確認すると、みるみるうちに目が赤くなって潤んでいくのが分かりました
ホームベースに還って来た長野とヒシと抱き合う内海…やっぱりあのふたり、何んかあるなぁ~
家人を横目で見ると、思った通り、一緒に泣いていた
そうだった!思えば長いシーズンであったノダ
浮き沈みの多い巨人を応援したがために、トン勝つの食べ過ぎで2㌔も太ったし、ヤケ酒をあおったがために、肝臓の数値は上がってしまったノダ!
さめざめと泣いている家人を見習って、わたくしもやっと終わったと、うれし涙をひと滴、絞り落としました
「巨人よギリギリ滑り込みセーフ・おめでとう」
泣いてばかりもいられませんで不本意の3位ではありますが、さっそく祝杯をってんで、とっておきの純米吟醸酒「桃の滴」を開けることにしました
家人の友人が「もしかしたら、こんなこともあろう」かと、京都旅行のお土産に贈ってくだすったものです
『我衣にふしみの桃の雫せよ』
(わがころもにふしみのもものしずくせよ)
芭蕉
この句が名の由来と書いてありますが、まさに桃源郷へと誘う味と香りの逸品でして、飲めや歌えの大宴会
娘が「肝臓だったら、シジミを食べなさいよ!身もちゃんと食べるのよっ」と心配するメールが届きました
医者から「余命あと30年」と言われたら、娘は驚いて悲しむだろうなぁ~
「そんなにぃ~」
「お父さんを頼むね」
「私の三回忌が済んどるわっ」と言われそう
取りあえず…あと30回は、巨人の優勝がこの目で見られると言うことですわ