石段の端っこで、まるでうずくまっているようにしゃがみ込んでいるのは、ホタルガです
ホタルのように光るわけではありませんが、赤い頭がホタルのお尻に似ていることからつけられたのでしょう
蛾にしては珍しく、昼飛性・昼に活動する蛾です
八幡さまの「おはらひさん」を棲み家にし始めた、オオカマキリの朝ごはんにしようと手を伸ばしかけ、ハタと思い出しました
このホタルガ、幼虫の時の大好物は、神棚に供えるお榊・サカキの葉っぱなのです
お榊は、玉串奉奠(たまぐしほうてん)として、毎日の行事に使う神社にとっては、大変大事な神木になります
毎月、決まった日に宮司さん自ら、籠を背負って境内のお榊を切り取っています
その大事なお榊をムシャムシャ食べてしまうホタルガは、謂わば神社の大敵
そればかりか
葉をつたう幼虫や、枝で休む成虫に間違って触ってしまいますと…途端にイヤな臭いを発する体液を出すんだそうです
そんな臭い蛾を、いくら大食いのオオカマキリとは言え、喜んで食べるとは思えません
そんな目で見下ろされたのが気に障ったのか、ホタルガはふわぁ~と、翅の白い波を打ち寄せるようにはためかせ飛んで行ってしまいました
さて
今日は肝臓の再検査をしに病院へ
受付を済ませ、診察が始まるまで病院をウロウロ、探検することにしました
ピンクのリボンが掛かった自動販売機を発見
キリングループが、2003年から実施しているピンクリボンのメッセージ
乳がんの早期検診を推進しています
つまり啓発運動のサポートを行っていると言うことです
企業としての寄付のほかに、自動販売機での売り上げの一部も、日本対がん協会(ほほえみ基金)へと活かされています
ここはひとつ、わたくしもキリンの製品を買って自分を啓蒙したく思いました
普段からポットに水を入れ、持ち歩いているので、何が美味しいのか見当がつきません
「何を買おうかなぁ~」
ショーケースを見て見ると、あら不思議
小岩井の牛乳がチョコンと並んでいます
そう言えば…キリンホールディングと折半出資をしたんだっけ
でも乳はいいや
よぉしここは「FIREコーヒー」を飲んで、肝臓検査へ臨もう
このピンクの自動販売機を見掛けたら、ちょっと立ち止まって見て下さい
今、日本では女性の20人に1人が乳がんになると言われているそうです
どうぞ、男女平等の時代です。それぞれ自己検診定期検診を進んで受けて下さい
そして今・この時を戦っているすべての患者さんの応援も込めて、キリンの製品をお買い上げ下さると嬉しいです
病院を1周して、内科・待合室に戻ってまいりましたら、人・人で埋まっていました
整理番号・5番と早い受付だったのに、ベンチの端っこに座るハメに・・・
待ち時間も貴重な読書タイムです
今野敏の人気シリーズ『隠蔽捜査4 転迷』…もう4冊目ともなると、登場人物・人間関係などは、頭に入っておりますから、スイスイと読むことが出来ます
このシリーズで、今野氏は吉川英治文学新人賞・山本周五郎賞・日本推理作家協会賞を受賞しておりますから、まさに実力を認められ、人気作家として世に出たシリーズと言っていいと思います
主人公の大田区大森署・署長・竜崎伸也は独特の信念の持ち主
正しいことを堂々と、胸を張って言えばいい。
当たり前のことを黙々とやればいい。
それが、いち番難しいことなんですが、改めて活字で読みますと何やら元気が出て参ります
肝心の肝臓なんですが「肝臓は自覚症状が出たら、かなり悪化しています。痛みはありませんか?」
「痛みって、痛みがあったら、もうダメなんですか?」
「…背中が痛いんだったら、ダメですね。ここはひとつ、エコー検査でもしておきましょう」
「…先生、その、でもってのは、ちょっと気に掛かるんですけどね痛みは今のところまったく感じません。さっき、キリンのファイアーも飲んできたことですし…」
「…それなら大丈夫でしょう。では、予約を取ってまた来てください」
「今日でも構わないんですけど…そのつもりで来ましたし」
「お大事に…」
結局
エコー検査、最速の検査日は明日の朝いち番の予約となりました
連チャンになりました
本日の讀賣新聞・夕刊には、広告が一切載っていません
10月20日は「新聞広告の日」です。
東日本大震災の直後、新聞から広告が消えてしまいました。
少しでも多くの記事を載せ、被災地の状況を届けたい。
安否確認の場を提供し、遠く離れた人と人をつないでいきたい・・・
いくら紙面があっても足りません。
広告を自粛した企業もありました。
社会の活力がなくなると、私たちひとりひとりも元気がなくなってしまいます。
讀賣新聞も東京都医師会も、復興の支援をしています。
この空白を埋めていくひと文字ひと文字が、復興の力強い支えになってくれるよう願っています。