今日は朝から東京に出かけ、溜った用事をいっ気に片付けようと頑張りました
まずはJR鎌倉駅から千葉方面行きの横須賀線にボーっと乗っていれば、乗り替えなしで連れて行ってくれますから、楽ちんです
横須賀線は、品川駅を離れてすぐに地下へと入って行くんですが、「閉所恐怖症」の私にはちょっと辛いものがあります
徐々にレールの響く音が違ってくると窓の景色が消えていきます
心拍数が上がっていくのが分かります
新橋・ドキドキ東京・う~ん
新日本橋・ゲボッ!馬喰町・グダッ
耐えに耐えていると…錦糸町に向かって地上に出ていく明るい希望が、先頭車両に見えます
少しふらつく足取りで錦糸町駅のホームに立って深呼吸
「あっ!東京ツリースカイだ!スカイツリーだったか?あれが年内には550メートルに達する高さなのかぁ~」
あの方向が業平橋なんですね
墨田区のシンボル東京の名所となってそびえ立っています
こちらは中央区・東京のど真ん中に架かっている、重要文化財に指定されている日本橋です
11月1日より約40日を掛けての「日本橋クリーニングプロジェクト」が完了し、明治44年の架け替えから…100年分の汚れを落としました
初めての大掃除だそうです
洗われた御影石は薄いピンクのような肌色で、ちょっと触っていると艶めかしさが手に伝わってきます
この日本橋の洗浄をなんとタダでやってくれたのが、ドイツの高圧洗浄機会社「ケルヒャー社」なんだそうです
今までに『自由の女神像』や『広島記念公園
』など、世界各国の彫像物を始め、建造物を手がけている、その道のプロフェッショナル
在日ドイツ大使館と報知新聞の心強い後援で、「日本橋」が蘇ったことはとても嬉しいことです
あとはコーティングを待つばかりだそうです
さて、いくら楽ちんとは言え、東京・錦糸町までは約70分と座りっぱなしは飽きちゃいます
昨日、スポーツクラブの友だちが自前で買ったという本を貸してくれました・は、いいんですが、プログラムが始まる寸前のスタジオで言われたもんで、お互いなかなかタイトルと作者が出てきません
「ほれ!なんとか言った俳優のよかげろうだか、ういろうだか…
ほらっ
ポプラだかコブラだか取ったサ」
「劇団かげろう」
「それは、ひとり」
「あっ!水嶋ヒロだ」
「それロッカーで渡すから…字が大きいから2時間で読めちゃうわよ」
2時間で読めるんでしたら、電車で読むのにちょうどいいとバッグに入れようとしたら「はるちゃん」が本にしがみ付いていました
「あたし・水嶋ヒロのファンなのよぉ~」
「ファンと言われてもなぁ~困ると思うよカマキリじゃ
」
「じゃ…ってのは、あんまりな」と「はるちゃん」が泣き崩れている隙を狙って、本を取り返しました
第五回ポプラ社小説大賞受賞作・齋藤智裕・著「KAGEROU」
なんだかんだと言われているようですが、こうして1冊の本となって出版されることは実に大変なことです
帰りの大船駅できっちり読み終わりました
賞金の2000万円堂々と受け取ればよかったのに…と思いました
「献体」の手続きを済ませている私にとって…臓器提供と移植の課題は興味深いものがありました
「これもあり・だなぁ」と、本を閉じました
外は、雷がピカッ土砂降りの雨となっています
寝ている「はるちゃん」の枕元に、そっと読み終わった本を置いておきます