傘好きな「がんちゃん」です
傘を干すと、何処からともなく出て来ちゃァ、傘に上っている変なハラビロカマキリです
今朝もこの通り…
傘の味にハマッたカマキリに産まれ変わっては厄介ですから、つぶらな瞳で「ガン」を飛ばしてくる「がんちゃん」を軽くかわし…リスに狙われている柚子を収穫することにしました
裏山にタイワンリスが毎日やって来ては、うちのヒメユズの熟し具合を見て行きます
去年はチョボチョボと、枝の先に5~6個付ける程度でした
いわゆる・我が家に対する「義理柚子」です
今年は花の数から勢いがありました
細い枝からボンッボンッと実が飛び出してきたのです
「そろそろ」と言う時に、必ずやリスに先を越され食べられてしまうと、永く鎌倉に住む友だちが口を揃えてこぼしているのを聞いていますから、うちだけは何が何んでもリスの鼻を明かしてやると、今日・「勤労感謝の日」の『決行』と相成りました
今年は柚子の色付きもよく、〆て50個…キリのよい収穫が出来ました
右に見えます、何んとも頼り気のない木が、柚子の実の親である18年目の柚子の木です
柚子を丸ごとハチミツでコトコト煮て、風邪の予防に備えます
大地からの惠みを頂きます
ハチミツをゴソゴソと探していたら、エプロンのポケットの中で携帯が高らかに「交響曲第7番」を鳴らしています
「もしもし…こんにちわ。急なんですが、同級生の娘さんの結婚式が八幡さまの舞殿で、2時半からやるんですカメラマンの米山さんも写真撮りに来るんで、来ませんか」
「はぁ~」
ハチミツも見つかったことですし、坂を転がって行けば物の3分ですから、断る理由もありません
厳かに行なわれている式を目の前にして「ああだこうだ」
ところがふっと見た、このお嫁さんのうなじと言うか「襟足」の、まぁ~きれいなこと
新郎はこの「襟足」に惚れたんだと思いますよ
ふたりが歩く足元を照らす灯りを「幸灯り」と言うんだそうです
もし、この先・風に消えそうになったり、雨粒が落ちてきたら、しばらく立ち止まって、手をかざしてみて下さい
ほら・大丈夫
すぐに明るく照らしてくれます
人力車に乗った「夫婦成り立て」のおふた方…この傘に「がんちゃん」がいたら、大したもんだよ・カエルの小便ってなもんです
名前を替えて「幸っちゃん」に
子供の頃に歌った童謡に「さっちゃん」と言う歌がありました
さっちゃんはね みちこって言うんだ ほんとはね だけどちっちゃいから自分のこと なっちゃんって呼ぶんだよ おかしいな よっちゃん
うちの母親が勝手に替え歌にして教えてくれたものが、後年、テレビでお笑い芸人が歌っていたのにはびっくりしました
八幡さまをあとにして、若宮大路を行くふたりに「幸せって何んだっけ何んだっけぇ」の歌で送りながら、寂しい4人…
奥方と友だちも合流して話すは、忘年会の打ち合わせ
夫婦もいいけどサ、飽きてくる
そんな時は気のおけない友だちと飲む酒が、これまたいいんだよねぇ
久々に、すっかり燃えカスになった、我が家の「幸灯り」を、今宵は灯しましょう
どうぞお幸せに…