今日は秋雨前線も真っ青
よくもまぁ~降り続けるもんだと軒下から空を見上げようとしたら、傷めていた左首筋から肩へ
ビィ~ン
と引っ張られるような痛みが走りました
昔、怖い映画の代表のように言われていた『エクソシスト』。
私は、怖いと言うよりグロテスクなイメージでしたが、悪魔にとり憑かれた少女・リーガンの首がクルンとひと回りする場面を思い出しました
ついつい首が痛くて下ばかりを眺める日々を送っているのです
今はあの自由自在に回る首が欲しいと心底、思います
雨垂れに目を移しつつ…
波紋が広がる水溜りの中からボコボコッと、鈴木光司原作の映画・『リング』の貞子が出てきそうな…
思えば・・・私はミステリーホラーなるものには、からきし弱い、ダメなんです
どこへ連れて行かれるか訳の分からん「ミステリー・ツァー」さえも苦手なんですから、ヒタヒタと迫りくる音や、いきなり物陰から化け物が飛び出してくる映像を見た途端、目を瞑ったまま、今見た怖いものを振り払うように部屋中を駆け回り、頭を抱えたままの姿で固まってしまいますからねぇ~
「きみのほうがよっぽど…ミステリーだけ・ミステリーだけどなぁ」
この人は…人なんですが、作り物の怖い物は、何を見ても平気なんです
本当に怖い物は、身近にいるんだそうですわ
「図書館で借りた本・6冊を2週間でクリアしよう」の競争をしている友だちから、
「これはお勧めだよ読んだあと、あんこが食べたくなっちゃうけどね」
高田郁(かおる)作「銀二貫」…葛飾北斎・「摂州天満橋」を装丁に使った表紙でグッと引き込まれてしまいました
1778年・大阪にある寒天問屋の奉公人が、苦労して作り出した糸寒天と餡の出会いを描いた丁稚奉公サクセスストーリです
読み進んでいくと、これは「練り羊羹」誕生の話とも言えます
寒天と言えば「美濃志摩屋」、羊羹と言えば「とらや」、友だちの言うとおり、甘いものが欲しくなって、茶箪笥に痛い首を突っ込んでめっけたのが、竹皮に包まれた輝くばかりの「おもかげ」
渋茶を淹れ、読み終わった余韻を味わっていたら…
突然思い出しました
古い友人のお父さんが、この「とらや」の和菓子職人さんでした
皇室御用達の老舗ですから、当然、皇室専用の職人さんがいるわけです
献上する和菓子の餡を練ったり、練り切りを作ったり…朝に体を清めてから、銅鍋の前に立つと聞いた覚えがあります
「赤坂・とらや」お店の2階に、「虎屋文庫」という小さな博物館がありまして、木型や絵図帳、季節の和菓子などを展示しています
なにしろ、創業が1586年という歴史が詰まっていますから、なかなか見応えがあるのです
ちょうど明日・10月1日から11月まで、年2回ある展示の初冬の部が始まります
寅年もあとふた月になってしまいました
今年は「虎」と「竜」にすっかり骨抜きにされてしまい、もうニッチもサッチも首が回りません
まったく、干支で負けてちゃぁね
そもそも、12干支もいらないと私は思うんですよ
で・明日から、スポーツ報知の配達も終わります
早く兎に跳んで来てもらわないことには困ります