ゴミ置き場の脇で見つけた生命力溢れる『芽』です
生ゴミから転がり落ちたと思われる「サツマイモのシッポ」から出た芽だなぁ~
「このクソ()暑いのに、よく出たねぇ出そうったって出るもんじゃないわっ」
「出したくて出した芽じゃないんですよぉ~なんか出ちゃうんですねぇ~お情けがありましたら、そこら辺の土をかぶせて頂けるとあり難いですけど、ついでと申すのもなんなんですが、水を一杯恵んでおくれやす」
「秋にはその実を持って恩返しにくるかい?来る口だけじゃ信用ならない念書書いて、ここに芋判ついて」
この暑さの中、芋の願いを聞くという、思わぬ所で思わぬ事に貴重な時間を取られてしまいました
今日、午前中は町内の大掃除に加え、「ぼんぼり」の飾りつけ、幟の設置
夕方は「ぼんぼり」にロウソクを1本1本点けること、それから花火大会と、結構忙しいんです
時々、鼻水が垂れてきて困りましたが…
「ちゃんとやれ・じぃちゃん」の奥さんに、「少し鼻声じゃないの?アレルギーの鼻炎?あなた、若いんだからすぐ治るわよ」と励まされちゃいました
平均年齢が高い、ここ雪ノ下町内に限っては私は若いんです
世間でいったら充分、歳喰ってますけど…
さて、ぼんぼり」に描く絵や文字も、子供たちの成長が分かって面白いものです
今年の勘太郎くんの作品は「オオワシ」
この子は、渋好みなんです
ひなちんは「ピカチュウ」
わっくんは「ポケモン」
とっくんは来年からの参加だそうです
「野球」と力強く書かれたふた文字
その下で黙々と階段の掃除をしておりますのが家人でございます。
昨日からプロ野球・オールスター戦が始まっていますが、お気楽で観ていられます
我が家の「ぼんぼり」です
『整いました』のオチがないという、もっともなご意見が寄せられました
どう考えても、オチが思い浮かんでこなかったもので「ねずっち」だったら、なんと書き込んでくれるかな?お願いしますよぉ~
これにロウソクの灯りが灯ると、雪ノ下の坂も普段とは違い、趣があっていいものです
7時ちょい前、花火の用意をしていると、わっくんが坂を上って来ました
「おばちゃぁん」の声に振り返ると、わっくん今日は子分を連れています
「おにいちゃん、おにいちゃん」と、わっくんの後ろを付いて廻っているじゃないですか
「あらぁ~、わっくんも大したもんだね」
「おばちゃん東野、打たれた」
「まぁまぁ…オールスター戦だしね」
「巨人は、ピッチャーをもっと強くしないとダメだよね」
原監督に、言っておくわ
そうこう言ってるうちに、子供たちが集まって来て、賑やか
群青色した空にぽっかりと橙色のお月さんが低く浮かんでいました
今日は「十三夜」。樋口一葉を思い出し、そう言えば…芥川龍之介の命日「河童忌」でした
83年前の今日、「唯ぼんやりと、この暑さに腹を立て命を絶ったのだろう」と、当時の作家仲間が言ったと、雑誌で読んだことがあります
そう、ぼんやり月を眺めていたら…
「おばちゃん、なに口開けて見てんの」
「はぁ~」
明日はお祭り最大の楽しみ、お神酒を頂けます
夜9時前、ロウソクを消されたぼんぼりは、それぞれの玄関に仕舞われて行きました
また明日…