10年以上前のこと。「痩せた?」という言葉が気になって計ると3kg減。今から思えば、テニスのやり過ぎで体重が減っただけだった!しばらく健康診断を受けていなかったので、少し心配になりました。この心配が引き金になって突然、ムカムカして食べれなくなりました。「食べなければ」と思えば思うほど逆効果で、体重は日ごとに減っていき、学生たちの間では、「先生はガンに違いない」という噂。
最初に行った病院では、「胃がんは自覚症状がでたら手遅れ」と言われ、何の検査もしてくれず、大きい病院を紹介されました。翌日その病院に行くと、若い医師が面倒くさそうに「ここは検査をしに来るところじゃない!検診クリニックかどっかで検査してくれ」と言いました。翌日、かかりつけの先生に事情を話すと、○○先生なら、ちゃんと診てくれますから、といって紹介状を書いてくれました。そして、やっと検査をしてもらいましたが、結果は「異常なし」。
仕方なく、大学病院に行くと、何時間も待たされ、事前の問診で助教の先生に言われたことは、「ここの病院には、あなたの病名がわかる人はいないと思います」「ひょっとしたら、過敏性腸炎かも知れません」(正しい診断をした唯一の先生です)。しかし、助教授の本診断では、「大腸がんの検査だけまだやってないのでそれやりましょう」と。「吐き気と関係あるのですか?」を聞くと、あり得ますと言って同意書をわたされました。同意書には、ごく稀に腸に穴があいて死ぬこともありますという記述がありました。この検査は拒否しました。助教の先生の推察がなんとなく正解のように思えました。しかし、そのときはまだ、それが自律神経失調症の症状の1つであるとは明確に認識はしていませんでした。
やせ細ったある日、他大学で生物学の教員をやっている旧友に電話すると、「それは自律神経失調症だよ」。その通りでした。ネットで自律神経失調症の症状を調べると、100%同じ症状でした。それは、心配ストレスが原因で起きたことも明白でした。「自律神経失調症」とわかれば、話は簡単です。心配が原因だったのだから、その「心配」が取り除かれれば治ります。