最近親戚筋に不動産処分の問題で悩んでいる人が多くてよく相談が舞い込みます。こちらで生活していた親が亡くなり土地

・建物などを引き継いだものの自身は東京など遠隔地で暮らしているためその維持管理もままならないのです。将来こちらに戻る予定があるならいざ知らず今更こんな田舎に戻るという選択肢もほぼ無いので要するに持て余している次第なのです。当初は何とか安くてもいいから売りたいとの意向でしたが周辺を見渡しても同様の空き家が多くて売るに売れないですし、いっそタダでもいいから売っちゃいなよとアドバイスしてみたものの、たとえタダでも買い手が見つかりません。でもこのままだと毎年きっちりと固定資産税を払い続けなければならず、ちょっと手入れを怠るとかつてのご近所さんから鬱蒼と茂った草木の刈り取りを求められます。不動産というのは「財産」だと思っておりましたが、最早「負動産」なのですね...。それだったら市に寄付してみたら...とも考えましたが昨今は寄付するにもある程度のお金が必要なのだそうです。それでもまだ住宅地ならばそこまで複雑ではないそうですけど、田畑となるとそこに住宅を建てることもできず、誰かご近所に差し上げて使っていただくしかないためタダを通り越して何百万か積まないと貰っていただくこともままならないとか...。地方から順に土地制度が壊死している理由の一端が何となく分かる気が致します。いつの間にか空き家だらけになった親戚の実家周辺で複数のお宅へ最近新たに引っ越しされた方がありますが、それがどれも中国人で、近くの中華料理店の従業員社宅用に買い上げられたものだそうです。日本人には買えないし買わないけれど、中国人ならタダ同然で買い取って仕事がうまく行かなくなったら放置して逃げることもできますから渡りに船なのでしょうか。いくらその気はあっても日本人には使う予定もない負動産に「酷税」を掛けられて未来永劫支払わなければならないと言うのは非常に理不尽なお話ですし、外国人なら美味しいところだけ取り放題っておかしくないですかねえ?こんな土地制度を放置していたら日本の地方は今に滅びますって...。長期に渡って相続放棄する人ばかりになり権利関係もよく分からないから自治体が空き家処分することもできなくなり、国土は荒れ果ててサルやクマなどの縄張りと化し、人間の方が追い出される...これ、何か違いません?