本日は今年最初のコーヒー品評会でもある2024ニカラグア「カップ・オブ・エクセレンス」オークションが開催されます。毎年最初のオークションというのは高値になることが多く、しかもこの極端な円安とコーヒー相場高騰で恐らく落札が難しいはずなのですが昨日商社担当から打診があり、一応は買えそうな入札限度額のオファーを行ったところであります。できれば第10位くらいまでのロットが欲しいのですが提示した落札希望額からしますと受賞30ロットの中から買えるとしたら定番のブービーちゃん辺りになるのでしょうか...。ニカラグア豆は多くが北部のヌエバセコビアという県から受賞ロットが出ますので、買えたとしたらこの地区のマラカトゥラ種か何かになると予想しております。今は欠品しておりますがブエノスアイレス農園のマラカトゥラも受賞リストに名を連ねており、そういうロットが入手できると有り難いですけどねえ。同じ農園の同じ品種でも受賞品となるとそのクオリティは全く違いますし一度あの農園の「真のクオリティ」に接してみたいものではあります。まあいくらこうして事前に燥いでも何せオークションですからウチのショボいオファーで買えるという保証はございませんけど...。今年もこの後ホンジュラス、エルサルバドルやコスタリカ、グアテマラなどのオークションが続々と開催予定になっております。どこもお馴染みの農園がいつも通り我が物顔で上位の指定席に陣取っておりますが1つだけ大異変?と言えるのがグアテマラでして、過去に3年連続優勝したりほとんどベスト3も外したことがないような名門農園・エルインフェルトの名前が見当たらないのです。この十数年でも初めてじゃないんですかねえ...。そう言えばご近所のもう1つの名門エルモリトも名前がありませんね。ウエウエテナンゴ地区の気象異常なのかなと思ったら受賞ロットの多くがこの地区なのでそうでもないようで、一体何があったのでしょうか?また商社連中に確認してみないといけません。ともあれ今年も始まっちゃいましたね...。

 ところで、昨日は突然お店にビッグオファーが舞い込みました。何と近くの有名遊園地から経営するホテルで提供するコーヒーを引き受けてもらえないかと営業にみえました。焙煎豆の卸かと思いましたら各部屋に置くのでドリップバッグで納めて欲しいのだそうです。現在大手の某食品会社で契約しているのだけれど地元でもっと美味しいコーヒーを卸してくれる所にお願いできないかと思って訪ねてみえたそうであります。そう言われて一瞬色めき立ちましたが、どれくらいの数が必要なのかを尋ねてみましたところ「だいたい年間で4万個くらいは納める必要があるとのことで、それってウチみたいなお店に持ってくる話じゃないでしょと即座にお断りするしかありませんでした。もし引き受けるとなれば焙煎機をもう2台ほど買い増ししてその上に(20年ほど前で1台3,000万円とか聞いた)ドリップバッグ製造機も買わなきゃいけないだろうし、そもそもそれを一体どこに置くのよ!結局、水は高い所から低いところにしか流れませんので、低地でどっぷりと水に浸かっている三重珈琲に高い所へコーヒーを運んで欲しいと言われてもどだい無理なお話なのであります。ウチは分相応にチマチマと仕事を続けるしかない貧乏店だということをまた思い知らされましたよ!クラウドファンディングでも行って遊園地の近くに大きなお店を出して大々的にやれば人生変わるかも知れないですが、でも週休2日でもバテバテの高齢者がそんなことやれるワケもなく、ここで血迷ってもしょうがないと冷静に判断致させていただいた次第です、それがどやさ?