火災保険の更新で驚いたのですが去年配管の水漏れ事故があり保険金をいただいたことは確かなのですけど更新契約の内容を見るとそのせいで補償内容が悉く変えられておりました。火災・水災・風災などあらゆる補償内容に20万円の免責が設定されていて、要するに去年保険金を受け取っているから今年は損害20万以下の事故については保険金は払わないよということのようです。これまで自動車保険は事故に遭って保険を使うと翌年の保険料が割増しになると理解しておりましたが、火災保険については保険を使ってもそんなことにはならないはずだとばかり思っておりました。確かに保険料そのものは昨年と同じではありますが免責20万を強制付帯させられると値上げと同じ話になりますし、安くは無い保険料を支払って何かあっても実質ほとんど保険が使えないのでは意味ないじゃんと思ってしまいます。保険業界もご多分に漏れず最近はできるだけ契約訪問はせずに紙の契約書も配布しない方向になりつつあるようで、契約は自分で保険会社のサイトにアクセスして電子署名でお願いしますとのこと...。一応ワタシも高齢者なのでこのやり方だと契約更新すらままならない人が出て来るんじゃないかと不安を覚えます。案の定サイトで手続きしようと思いましたら項目にチェックが入らず先に進むことができなくなって、数日そのまま放置しておりました。そうしましたところ早速代理店さんから督促電話をいただき事情をお話して再度認証にチャレンジして何とか終了することはできました。「こんなの年寄りには無理でしょ」と抗弁しましたが「お客様にできないはずがないです。もし無理なら誰もできないですから」とお褒めの言葉(?)をいただきましたが年々劣化する自分の能力を考えますといつまでこんな方式が可能なのか疑問であります。確かにどんな商品でも詳しいことはサイトで確認できますし、読む気にすらならない分厚い取説みたいな紙をいただくより効率的ではあります。しかし、商品によってはその企業でしか通用しないような専門用語をちりばめたサイトになっていて、いきなりそこに放り込まれても田舎者を渋谷駅前に放置してくるようなもので、あの人混みを見ただけで息苦しくて身動きできなくなってしまいます。超高齢化社会であるにも関わらず、世の中全体がそれを切り捨てる方向に動いているようで、今に保険どころか普段の買い物だってできなくなる社会に突入しつつあるのでしょうねえ。若い頃には新しいものが出るとすぐにそれに飛びつき、時代の先端を走っているような気分でいたのにいつの間にか時代に置いて行かれるようになりました。完全には振り落とされていないもののもうほとんどフチ子さん状態であります。そのうち浦島太郎になっちまいますって...!