お店に掲示するチラシをAffinityというソフトで作るようになって、もう昔のように10万円単位でAdobeのPhotoshopやIllustratorへ投資する必要が無くなり喜んでおりますが、ただ如何せんこのソフトは未だマイナーなのでYouTubeなどを探しに行っても細かい使い方をアップしてくれる人があまりありません。基本的な使い方はAdobeに準ずるとは言うものの使用する項目の並びも違いますし表現も異なるので「あれ~?確かこうやると変わるはずなんだけどなあ...」と戸惑うケースがよくあります。昨日もメニューに使ったコーヒーの写真を眺めていて、美味しそうな雰囲気にはなった気がするけれどよく見ると湯気がありません。やっぱ出来たてコーヒーを売るとなると湯気くらい出てなきゃイカンでしょ...と修正に取りかかったのですが、これがジジイの能力には手に負えないのです。「そんなもん、羽根毛みたいなブラシのツールを使って自分で描けばいいじゃん」と描き始めたものの何せ絵心のないジサマのやることですからとても見られたものじゃない...。まるで誰か小さな子供がちょっと目を離した隙に白いクレヨンで落書きしたような出来映えです。「こりゃイカンて...」と名古屋人みたいな独り言を思わず口走って方針変換するしかありませんでした。ならば自分で描くことは諦めてどこかから煙の写真を調達して来てそれをコーヒーカップの上に貼り付ければ宜しかろうとチャレンジしてみたものの、どう見ても不自然です。そこで煙の周りの風景を透明にして、もう少し煙りを靡かせてそれをカップの上に貼り付ければ良いはずだと考えて悪戦苦闘し始めたのですが、画像のレイヤー効果をスクリーンに変更して煙に歪み効果を加えるとそれっぽくなるはずと分かってはいても、そのアイコンがどこにあるのかいちいちネットで調べなければ分からない始末です。たかが煙、たかが湯気なのでそれを見てる人にはどうってことのない演出なのでしょうけど、でもあると無いとでは与える印象が違いますって...。若い頃会社で盛んにパワポを使ったチラシを作っていた記憶がありますがPhotoshopの存在を知ってからは使う気が失せました。文字を膨らませたり歪ませたり切り離したり背景を裏返したり自在に操れるとほんのちょっとの見た目の変化でも心のどこかに「どやさ!」と独り威張っている自分が見えてまいります。細かい文字をハナから読もうとしない100を聞いて1を知る痴呆適齢期に入ってからこんなことを性懲りも無くやってるのだから、つくづくアタイはアホでんねん...言われるまでもなくそう思ってますけど、それがなあに?

 

PS.

 少し前にチラシが出来上がってコーヒーカップから美味しそうな湯気の立つものに変身させたのですが、念のため家族にドヤ顔で見せたところ「このコーヒー、沸騰してない?普通はこんなにカップから湯気は立たないし、反って不自然だよ」と却下されてしまいました。折角時間をかけて出来たてホヤホヤのコーヒーを演出したのにあの苦労は一体何だったのでしょうか...?でもこれで基本的なやり方は理解しましたし、こうした失敗を重ねて人間は成長して行くものだから気にしない、気にしない...。(これ以上成長してどこ行くねん!...てか?)