昨日は「19日午前中に訪問したいのですが宜しいでしょうか?」という内容の電話を事前にいただいて、メモまで残していた出入りの商社担当さんがきっちりその時間にご訪問になったにも関わらず、すっかりそのことを失念してしまい「どうしたの、急に...」みたいな応対をしてしまい、途中で思い出して冷や汗ものでした。新年の挨拶みたいな名目でお越しいただいたのですがいきなり取り出すのはいつものように自社商品の「買ってよリスト」で、要するに担当替えになって間がない新人さんなので「客先を回って何か契約を拾って来い」という上からの「圧」だというのが見え見えであります。別の所からコスタリカ豆を買う予定でしたが、何か手土産を持たせてあげないと気の毒かなと考えて急遽方針変更で同じコスタリカの商品を1箱いただくことに致しました。どちらかと言うと調子良すぎる対応をされるのであまり好きなタイプではないものの担当をしていただくのだからそうも言ってられないですから、ここはグッと我慢してお付き合いするのが大人の対応というものです。「じゃあ、このコスタリカをいただきます」と申しましたら破顔一笑という感じでやはりそのためにご訪問いただいているんだなと分かりやすくもありました。これまでのようなベテラン担当者だと業界の裏話などちょっと参考になりそうな情報もいただけるのですが、新人さんなので寧ろこっちが教育係のような雰囲気で得るものは確かに少なくなりました。ジャマイカにブルマンを買い付けに行ったら契約時にお金を貸してくれと言われ、「まだ商品も納入されていないのにいきなりお金を払って大丈夫なのかな...」と不安になったけれど彼らはそれでこっちを値踏みしているような所があって、いったんそうすると毎回きっちり間違いなく商品を納入してくれて、ホントいい人たちなんですよというような現場にいる者にしか分からない逸話を支店長クラスになるといつも披瀝していただけるのですが、「今、紅海が通り辛いのであの周辺のコーヒー豆もかなり品薄になるんじゃないの?」とか振ってみても返答に窮してみえるようで、やはりベテランと新人さんでは違うのですよね、仕方が無いですけど。それでもこうやって仲良くしておけば毎年カレンダーなどもいただけるしお店で使うエプロンもいつでも回してもらえるので重宝しております。今回の仕入れは去年も好評だったコスタリカ豆なのでお里が知れておりますし、それで担当のメンツが立つのであればある意味での「必要経費」なのかも知れません。持ちつ持たれつ...それが商売をうまく乗りこなす秘訣の1つなのでありましょう。