人間誰しもアルツハイマーか何かに罹ってとち狂ったまま死にたくはありません。しかし、こいつの場合はすぐ近くまでやって来たとしてもフツウはその足音に気付かないものなのです。それじゃあ一体どうやって防御すりゃいいの?そう考えると憂鬱以外の何ものでもありません。そもそも昔からバカは自分で自分のことをバカだと思わないからバカなのだし、心底自分がバカだと気付けるうちはバカじゃないはずです。それにどんなに筋金入りのおバカさんでも年がら年中おかしいワケではなく、普段は結構まともで木の芽時だけ見当識障害になるような人だって案外多いものです。だとすればどっぷりと痴呆の海に浸かる前に、まともな時を見計らって自ら対策を考えておくべきなのでしょうね。どうしてこういうことを言うかと申しますと実はワタシもその痴呆症の端くれなのです、たぶん。実際にこうしてブログを書いておりましても決して以前の自分みたいな文章は書くことができておりませんし、加齢による物忘れも増えております。それなりに物事は理解できますし、記憶力だって同年齢の標準から見れば悪くは無い...。でも、やはり耳を凝らすと聞こえないはずの痴呆症の足音がワタシには聞こえて来るのです。何かの研究にも出ておりましたが最もやばいのはトータルで見た記憶力ではなく「直前記憶」が失われてしまうことで、「あれ?今日食後の薬飲んだかな?」というような些細な記憶が飛んでしまうのはその典型例であります。じっくり振り返って昨日あの時どうだったかなという記憶は思い返せば見つかるのですが(そういう意味での記憶力は悪くないのに)「さっき」が思い出せないのです。いつ思い出すのよ、今でしょと言われてもすぐそばにあるはずのさっきが、遠い昔のことより記憶の中から飛んでしまうのです。見た目はまともでもそれが頻繁に起き出すともうアンタは立派なボケ老人ですと宣告されたことになります。自分自身に一歩引いて身構えて「こいつはこういうヤツだから...」と見下して付き合わなければならない人生なんてイヤですよねえ。「大雨、一瞬だけ晴れ」という天気予報が乱発されるようになったら、その一瞬の晴れ間のために生きながらえる選択肢はワタシにはありません。できるならコーヒーバカ一代で天寿を全うしたいのですけど、でもこればっかりは...?