「また明日ね」
そう笑顔で君は手をふった
暑い暑い 夏の夕暮れ
君は 笑顔で手をふった
君の はにかんだような笑顔が
二度と見れなくなるなんて思ってもいなかったんだ…
君をのみ込んだ
灰色の大きなキノコ雲
君の姿は
一瞬で消え去った
あれから
何度目の夏を迎えたのだろう
僕はあのあと…
色んな出来事を経験しながら
今日という日を迎えています
君によく似た娘を夢みていた僕には
僕によく似た
口うるさくけれど優しい娘がいます
娘は この春
おばあちゃんになり
僕も ひいおじいちゃんと呼ばれる身になりました
君との未来を
単純に
純粋に 夢をみていたあの頃の僕を
僕は忘れない
どんなだったのだろう
君との人生は…
僕は僕なりに
精一杯に妻を愛したけれど
失った未来は
永久に還らないんだ
あの暑い暑い夏の夕暮れに
もう一度還れたならば 僕は 僕は…
君の手を けして離さないだろう
君の華奢な肩を
華奢な白手を
僕の腕の中に
永遠に留めていただろう…
時は流れ
「平和」 と呼ばれる世の中になったけれど
この国は
いったい何処に向かっているのか
何処に向かおうとしているのか
今の僕には見えないけれど
君の笑顔は
僕の心の中で
今も生き続けているよ
ひ孫の澄んだ瞳をのぞく度に
「生きる」 事の重みと義務が思い浮かぶ…
平和な世の中は
時に閉塞感を招くものでもあるが
人の夢や希望
愛を引き換えに
築き上げる未来があってはならないって事
僕は学んだんだ
例えそれが
何千キロも離れた異文化の出来事であっても
それは間違っていると思う
きっとそれは
人間が 人間であるための
最低条件だと思うんだよ
君の笑顔を永久に失った 暑い暑い夏の日
今年は 雨模様になっています
グォ

って奴?
