国の貸借対照表です↓
国も、企業会計に沿って貸借対照表を作っていますが、企業とは作り方に違いがあります。
企業は、資本金を集めて設立します。
集めた資本金は純資産の部に「資本金」と記録して、さらに反対側の資産の部にもこれと同額で「現金預金」と記録します。
その後、この現金預金で設備や材料を買って商売をしていきますが、
例えば設備を買うと、資産の部の中で、現金が設備に置き換わります。
このように、企業の貸借対照表は、設立時の資本金から始まり、どんどん展開していきます。
一方、国の貸借対照表は、1996年3月末時点で初めて作られましたので、
企業のように、元手の資金が明らかになっていて、そこから展開した表ではありません。
作成時点での資産と負債を洗い出して、網羅的に並べたもので、企業の「純資産の部」に
あたる部分は差額で出しています。
このように、国には、企業と違って出資者(持ち主)という概念が無いということが
ひとつの特徴です。
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