次に和菓子屋物語の場面、「買掛金の支払い」を記録していきます。
和菓子屋物語7より〜「買掛金の支払い」
翌月になり、経営者の元には、後払いで仕入れた分(買掛金)の請求書が届きました。
経営者:先月分はこれだけ後払いで仕入れたのか。期限が来る前に早めに支払おう。
経営者は銀行に行って、仕入先に代金を振り込みました。
そして、請求書は記録のために必要なので、大切に引き出しに入れました。
お金の動きに関する取引データは、すべて「仕訳」と呼ばれる形で記録します。
上の資産、負債、純資産、収益、費用は、決算書の5要素と呼ばれ、基本ポジションが左右のどちらかに決まっています。
このようにゴールが2列ですので、仕訳も左右2列で作ります。
●左右の並べ方のルールを理解する
買掛金、現金といった科目は、その性質によって決算書の5要素のグループに分かれ、右か左に基本ポジションが決まっています。
そして、金額の増減を記録する際、左右の位置を利用します。
左右の並べ方のルール
【金額が増加する場合は、ポジション通りに。減少するなら逆側に配置する。】
では、買掛金の支払いはどのような取引内容でしょうか?
●取引の性質を考える
「買掛金の支払い」という1つの取引には、次の2つの側面があります。
①「買掛金が減った。」
②「現金が減った。」
買掛金は負債、現金は資産ですので、
「買掛金の支払い」は、負債と資産、両方の減少です。
これを仕訳で表します。
「買掛金」と「現金」、ともに減少するので、それぞれ逆ポジションに配置します。
左に買掛金、右に現金です。
これで、「買掛金の支払い」という取引が記録出来ました。
つづく


