「あんまり悩みためんなよ」

アイツは言ったけど

あたしよりアイツの方が心配


いつも我慢してるようだから

いつも笑顔に変えてしまっていて

その笑顔はあたしが好きなあの笑顔じゃないから

心配なのよ

「普通にしてるつもりなんだけどな」

他の人に聞いてもそうか?って言われるけど

あたしにはつらそうに見えた

「あんまり貯めたらダメだよ」

それしか言えなかった
突然の着信

相手はまさかのアイツ


恋愛マニュアルとかでは電話はすぐ出ちゃダメだって

頭に入ってたはずが

名前見た瞬間押したボタン


ねぇ

久しぶりかもしれない

あたしの携帯から

耳元から

アイツの低い声

それだけであたし

今までの辛さ飛んでいったの

「mie」


ってアイツの声であたしの名前


最近聞いてないな


あたしもアイツの名前


呼んでないな



目が合うとそらしてしまうし


近くにいても知らないふり



どうしようもないくらいその存在を意識してるのに



体が勝手に逃げてしまう


情けない



するとイヤな考えばっかり頭の中に入ってくる



アイツの笑顔がどうしようもなく好き


でもあたしはアイツを笑顔にできるのかな



前みたいにはもう出来ないかもしれないと


思うと怖くてしょうがないの




あんなに近かったのはたった一ヶ月前