有志で勉強会をしました。

朝日村内で、最も土砂災害が起きやすく危険度が高いというところを優先し

このたび、針尾区の西沢へ砂防堰堤の建設が決まり

先日も議会で視察をしました。
とはいっても、残念ながら現地は見ず

外観の山間を確認しただけでした。

2024/06/14 行政視察② 朝日村針尾西沢砂防堰堤予定地 | mie-hatanoのブログ (ameblo.jp)

今回の勉強会では、実際に現地に行き普段の沢の状況を確認しました

普段この沢はこんなに少ししか水が流れていません。

前日結構雨が降った後ですが、こんな感じ。

砂防は高さ12mだということですが、想像できません。

沢を基準に右側の斜面と左側の斜面の画像です。

この斜面に沿って逆台形に広がっていきます。

      

そして、周辺のトラック搬入路となる場所の確認をしました。

この場所は以前田んぼだったということですが…

平らで日当たりも良く、目線をあげると対岸の旭ヶ丘団地と同じ高さ!

古くは縄文時代の暮らしの形跡があるということで、試掘を行ったうえで工事が始まると思います。

土器も出てくるかも!!

その後の座学では、朝日村の地形と水災害のことを勉強しました。

特徴的な扇状地、段丘崖などをおさらい。

以前から私の中では自慢だったのですが、社会科で習う「扇状地」「河岸段丘」

両方を持っている村なんですよね!教科書に載せてほしいわ!

 

驚いたのは、朝日村で過去起きている災害(土砂災害)と近隣市町村の被害の大きさでした。

1945年(昭和20年10月) 鎖川三百間堤防決壊

1982年(昭和57年9月) 曽倉沢土石流

1983年(昭和58年9月) 台風10号災害

2006年(平成18年7月) 梅雨豪雨(木曽~諏訪被災)

2019年(令和元年10月) 台風19号(千曲川洪水)

2020年(令和2年7月) 梅雨豪雨(上高地被災)

2021年(令和3年8月) お盆豪雨(木曽~塩尻~諏訪)

上記の水災害が起きた年の朝日村の雨量と被害があった場所の雨量の比較をしながら

 

村内で土砂災害が発生する条件として

24時間雨量が150㎜を超えたときは要注意

72時間雨量が200㎜を超えた場合はさらに注意

72時間雨量が300㎜を超えると危険

 

というデータから検証する危険度ボーダーラインについてのお話でした。

 

朝日村では、HPで防災マップを公開しています。

朝日村ハザードマップ各種/朝日村公式ウェブサイト (vill.asahi.nagano.jp)

 

その中に

計画規模(100年に1度の大雨_雨量164mm/24H)

というマップがあり、ここでは「24時間の雨量164㎜」と言っています。
下田さんの講義の中で話されていた「24時間雨量150㎜」は、やはり信じるに足るデータということです。
もはや、100年に一度の大雨ということではないという理解をしないといけません。
 

土砂災害で被災した砂防堰堤の画像の数々を見ると、10m越えの砂防堰堤が簡単に決壊し

両手では抱えられない太さの鉄柱が何メートルもの下流まで流されるという恐ろしいものもありました。

 

コワい…

何度も口にしたら

「正しく怖がるということが大事」ということを下田さんから諭され

おっしゃる通り。

 

まずは、みなさん、雨量の確認ができるようにどこから情報をとりますか?

スマホのアプリもとても優秀です。

テレビのデータ連動からも見られます。

もちろん、天気予報からもわかります。

たったこれだけでも、判断基準150㎜というところで非難するかどうかの必要性がわかってきます。

 

もう一つのおすすめは、

河川のライブカメラです。

朝日村には朝日橋に国交省が設置しています。

出典:国土交通省 川の防災情報ホームページを 加工して作成しました。

 

 

それぞれのやり方でいいと思います。

情報収集のマイルールを決めましょう。