夢はたくさんあっていいと思うのですが…

3年前、まだ私が議員になっていなかった頃のお話。

子どもたちも手から離れ、自分の時間が増えるな~と思っていた頃。

のめり込み始めていた将棋(観る将)の世界。

というか、ほとんど推し活なのですが。

ライブ配信は常にチェック、

終わった対局は棋譜を並べて藤井聡太八冠のすごさに何度も感動し、

残りの人生すべて、彼の追っかけとして生きよう!って思っていたくらいだった私は、

不二家がスポンサーの「叡王戦」の見届け人にお金をためていつか応募しよう!

というのが夢の一つでした。

 

ところが、議員になってライブ配信を見るのはとぎれとぎれになり、

大好きな藤井君はどんどんタイトルを獲り、ついには8冠になりました。

誉でしかない!

本当にすごい子(母目線)

ほんっとうにすごい子ですっ!

凄すぎて、みんな麻痺してる。

 

それで、今日は同年の伊藤匠7段との叡王戦5番勝負で2敗目を喫し、

タイトル戦初のカド番となりました。

正直ショックだったんですが、

私はそれでいいと思います。

ずっと八冠全部持っていてほしいとも思いますが、

やっぱり、彼をどうやって攻略するか、一生懸命研究したたくさんの棋士たちが

切磋琢磨してどんどん強くなるほうがおもしろい!

と思います。

配信中のコメント欄はひどいです。

負けるとなおさら。

「これで失冠」とか、

がっくりうなだれている姿に対して「態度が悪い」とか。

 

あー、自分の息子が同世代ですけど、負けたりしたらもっと態度悪いですけど?

そしてなんなら泣きますけど?

そんな世代なのに、みんな「八冠」に消されてて

すごい人格者みたいなこと言ってるけど、21歳です。

もちろん、対戦相手の伊藤7段も21歳。

ずーっとカメラが狙っていて、お茶をごくんと飲む音さえマイクで拾っている環境の中

感情を乱さず対局に専念するのだから、二人とも本当にすごい子たち(再び母目線)

 

勝ったり、負けたりしてください。

どんどんしちゃってください。

そうやって日本の将棋を盛り上げてほしいです。

あ、でも本心はタイトルは死守してほしい。