1月30日 松本養護学校の視察の続きです。
高等部はこの時間、それぞれに作業をしていました。
2月中旬に近くのショッピングモールに出品するものの仕上げ作業。
本日の作業の確認などを話し合ってから、それぞれ所定の仕事に取り掛かるのが
とても手際よく、みな活き活きとしていました。
校長先生曰く、
「今日やったことを明日もやりたい!」というのがコンセプトだそうで
今日に満足、明日に楽しみ…というスタンスで学びができるように環境を整えているのだそうです。
どの子も、自分たちの仕事に誇りと自信をもって作業していました。
どうやって作ったのか、どんな風に使うのか、
質問をすると、はきはきと答えてくれる、とても頼もしい姿も。
出来上がったクラフトテープの籠のわきに持ってきたのは
牛乳パックで作った椅子。
割き織りで作った布と色合いを合わせた紺色のカバーが落ち着いていて素敵です。
美しい折り目に感心して、
思わず、この風合いでバッグがあったら欲しいなあ。
なんて注文もしてしまいました(笑)。
木工室では、ミニテーブルの作成中。
かわいいパンダの台に木ビスを打ち付けて、そのあとにできたスキマには
ていねいに塗料を塗り、平らにする作業を別室で行っています。
猫やウサギのスマホスタンドは、大きさと言い、傾き加減と言いなかなか考えられた設計だと感心しました。充電器のコードがうまく通るようにする工夫もあり、
これいいね~。というと、一番人気の商品なのだそう。やっぱりね。
そして手芸の作業室では、アロマの香りに包まれて、みんなで栽培した花を
ドライフラワーにして、ハーバリウムや香り付きの石鹸、蜜蝋を土台にしたリースなど、かわいらしい作品たちがたくさんありました。
松本養護学校では、学校生活を楽しむということだけでなく
この先、彼らが社会生活を営むために必要なことを
主体的に学べるような環境が整っていると感じました。
社会に行って大変だと思う仕事も投げ出さず、根気よく取り組めるような
強い気持ちを育てるとともに、自分が出がけたものが
社会で役に立つという実感、達成感なども得られるように
いつでも前向きに取り組んでいけるよう、
とてもいい距離感で、生徒一人ひとりを支え、励まし、認めている
素晴らしい学校でした。