蕎麦をゆでた後のゆで汁のことを「蕎麦湯」と言います。

このゆで汁を捨てずに飲む文化は、信州で始まったとされています。

なぜゆで汁を飲むのか?

この蕎麦湯には、打ち粉に使った高純度の蕎麦粉が含まれているので栄養満点です。

調べてみるとビタミンB群やルチンが豊富だそうで

糖質代謝と疲労回復(ビタミンB1)

脂質代謝と粘膜再生(ビタミンB2)もう、これだけでも摂取する価値ありです。

ルチンはビタミンPとも呼ばれ、毛細血管を強くする働きもあって

素晴らしい効果が期待できますね。

じゃあ、この蕎麦湯、どうやって摂取するのか?

食事のあと、提供されることが多いので、そばつゆと割って薬味を入れて飲むのが

一般的です。

家庭では上澄みを捨てて、沈殿した濃いところを寒天で固めて寄せ(羊羹みたいなもの)にすることもあります。

蕎麦の香りがして美味しいですが、食べ手がいなければ結構たくさんできるので

ちょっと困ってしまいます。

知人からとても良い情報を入手し、

以後私は、そばを茹でたらこの蕎麦湯を使ってお粥を炊くことにしています。

義母の主食がお粥になったこともあり、何食か分に分けて冷凍保存しても

無駄なく消費することができるので重宝しています。

ゆで汁と別に米1合分を全粥レベルの水分でしばらく浸し

その浸し水と一緒に炊きます。

ふきこぼれが怖いので、最初に強火にかけてふつふつと沸騰するまで蓋をとって監視

沸騰を見極めたら、蓋をして弱火にして20分煮ます。

出来上がりが上の画像です。

時々蕎麦を見つけるとちょっと嬉しくなるお粥さんです。

つゆをちょっと回しかけても良し、お塩でも良しですが

私は何も入れません。

塩昆布の塩味と、そばの甘味でとても美味しくいただいています。

手打ちのおそばをいただく機会がありましたら、ぜひお試しください。