私の住んでいる地区では、子供の数がとても少なくなり

到底三九郎の行事を維持できないという地区子供会からの要請を受けて

今年は地区の役員のみなさんが協力して三九郎開催に漕ぎつけました。

 

保護者のみなさんからの意見は

「正月飾りを集めようにも、軽トラックなどの適当な車両がない」

とか、

「餅を焼いたり、繭玉を焼いたりするわけでもなく、ただ集めてきたものを焼くなら廃品回収と変わらないようなもの」

などの意見も出ていて、

継続していくことの難しさを感じています。

とりあえず今年は地区のみなさんも協力的で、何とかやれたのですが

今後どうしていくか、地区と保護者との話し合いも必要になってきます。

 

伝統的な行事ではありますが、

その価値というものの理解が、できなくなってきている。

それを伝えていく人もいない。

なかなか難しいことではありますが、何とか考えないといけないよね。

ということを地区長さんに相談しました。

地区としての問題だけではなく、これからは、区や村全体として

考えていかなくてはならないものかもしれない。

まずは保護者の方に代表を地区の常会に来て頂いて、お互いに話し合いができるように、地区長さんにお願いをしました。

こうした行事だけでなく、

雪かきなどの家庭負担についても問題になってきていて、

だからと言って、地区がすべて背負っていけるような状況でもないので、

そうしたことの情報共有や助け合いの仕組みづくりも必要になってきそうです。

 

三九郎は晴天に恵まれましたが、

風速6メートル近い強風で、点火をためらうコンディションではありましたが

とにかく早く焼いてしまおう!!ということで、組んですぐに点火。

あっという間の出来事でした。

コロナ禍で、現地での飲食が制限されていたことで、今もお餅を焼くことができない

本当にただの焚火になってしまっています。

それどころか、これを機会にと

ゴミの分別もなく、神前に供えたものなら何でも出してくるようなご家庭もあって

饅頭の包みや、お飾りのプラ袋、固定している針金など、

点火前に準備するのも結構大変でした。

そんな松飾、お正月飾りの出し方もはっきりと決めていかなければならないという

手がかかればかかるほど、なり手、担い手がどんどん減っていって、

不便でつまらない地域になってしまうのも喜べませんね。

雲は多かったけれど、スコーンと抜けるような青い空での三九郎は

結構楽しいものでしたよ。

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