アメリカ大学のアメフトシーズンが開幕。この週末で2週終わりました。

 

 

シーズン最初の頃によくあるのが

 

ギャランティー・ゲーム→ギャラを払って勝たせてもらう試合のこと。

 

確実に自分たちが勝てそうな、弱小大学チームを呼んで自分たちが大勝ちする試合を本拠地でファンに見てもらう、エンタメ的な試合です。来てくれたチームにはギャラを支払います。

 

通常、相手にするのは自分の大学より規模が小さい地方の大学が多いです。

 

 

呼ぶ方は、勝ちが確定しているので勝敗数ランキングで上を狙える、本拠地を満員にして盛り上がれる、などのメリットがある

 

呼ばれる小さい大学は、お金がもらえる。そのお金を大学のスポーツ施設の改善に使える。テレビで映してもらえる、強い大学と互角に戦えれば負けても評価は上がる

 

など皆がウィンウィンなビジネス臭強めの試合です。

 

 

 

 

例えば強豪・ミズーリ大学(払う側)の「ギャラ発生試合」の結果は・・・

 

 

最初の2試合は小さい地方の大学に来てもらって大差で勝ってます。今のところ2勝0敗。

 

 

↓↓

他の大学では、幾ら払ってどのくらい大差で勝ったか、っていう一例

 

 

 

強豪・アラバマ大学は、ウェスタンケンタッキー大学に1.9ミリオン払って63−0で勝ち。

 

強豪・ミシガン大学は、フレズノステート大学に1.85ミリオンダラー払って30−10で勝ち。

 

この表では払ったほうが全勝ちしてます。

 

日本円で億単位のお金が動く・・・・。

 

そんなに払うの?って思うけど、アメフト強豪大学は満員の観客を動員するし、販促(飲食、グッズ)の売上もすごい、そしてテレビでの放映料も収入としてあるのでそこまで痛い出費ではないです。

 

億払ってでも勝っておきたい。←強豪大学の思い

 

そして億もらえるなら負けても恥ずかしくない ←弱小大学の思い

 

しかーし!

 

 

たとえ大金が動くビジネス臭の試合でも八百長ではありません。お金をもらうから負けなきゃいけないという台本もない。

 

弱小が勝っても良いのです。

 

払うほうが、「確実に勝てそう」と思って呼ぶだけなので。

 

なので、今週はこんなことがありました

 

 

 

 

 

全米5位の大強豪・ノートルダム大学が格下の、更に下の地方大学、ノーザン・イリノイ大に負けるという、いわゆるUpset Game

 

ちなみにノーザンイリノイ大学には、1.4ミリオンダラー払いました。

 

1.4ミリオン払って負け試合・・・・。

 

 

勝ったノーザンイリノイは、各スポーツメディアから大称賛を受け、全米ランキングでもトップ25(圏外から)まで上がりました。そしてお金も頂きました(笑)

 

負けたノートルダム大としては負けたことで、メディアやファンからはズタボロに言われ・・・そして確実に1勝できたものを落としたので今年のランキングがどうなるか・・・。

 

こういう事が起きるので、ただのスポーツウォッチャーの私としては、強豪大学だろうが小さい大学の試合だろうが楽しめるのですよね。

 

大学アメフトもシーズンが本格的になるのでぜひ皆さんも注目してみてくださいね。