巷には鍋にうるさい鍋奉行、焼肉にうるさい焼肉奉行なる人が存在しますが、今回つくづく「私はシカゴピザ奉行か」と思った話です。
先日、半年にわたる海外出張を終えた長男が一時シカゴの我が家へ滞在したときに、「ピザが食べたい」と言ったので奮発してシカゴピザをオーダーしたのです。
(←シカゴピザは深鍋で焼くディープディッシュピザのこと。シカゴ人はシカゴピザを観光ピザだと思っていて、他州から客人が来た時とか話のネタになりそうな時にしか食べません。普段食べるのは薄くて安いやつです。)
オーダーしたレストランは↓こちら。
我が家がシカゴピザと言えばLou Malnati’s(←シカゴ郊外で一番展開しているファミリー向けチェーン)
オンラインでオーダーしてピックアップでお持ち帰りに。
注目するべきは「Cut?」の部分です!
以前のオーダー時には存在しなかった欄。「Cut?(切りますか)」という項目
お渡しする1枚のピザを店が切り分けますか、切り分けませんか?という質問です。
「切る」も頼めますが、なんと、お勧めは「Uncut」(切らない)なのです。
普通は人数分の何枚かに切られているので、切り分けられてないってことはないですよね?
でも案外シカゴピザでは切らないで渡された方が良いのです。
それは、焼きたてだと層同士が馴染んでなくて、ぐちゃぐちゃになりやすいから、だと思ってます。
シカゴピザは、クラスト→チーズ→具→トマトソースの順で層になっていて、
焼きたてはチーズとトマトソースが馴染んでないんですよ。完全分離状態です。
その証拠に、
↓焼きたてを車で運び、カーブを曲がったらトマトソースと具材がチーズの上を滑った。
でも今回は切りわけてないのをオーダーしたおかげで、ズレたのは一部分だけ。
もし焼きたてを切り分けたピザを渡されて車で運んだら、更にトマトソースがズレズレになるのです。
前回は「切りますか?」の欄がなかったので、完全に切られた状態で渡されたのですが、ズレズレだったので、ちょっと萎えた・・・。
でも今回この欄ができたってことは、
私だけじゃなくて皆が、ズレズレが気になってたって事よねぇ。
いや、喜ぶほど人生で何度も食べてるわけじゃないし、なんなら、普通のピザの方が好きなんですけども(苦笑)
もしオンラインオーダーして、おうちで食べようという方がいらっしゃったら、「切らない」でオーダーされるのも良いかなと思います。切らない利点はもう1つ、自分で切るサイズを小さくできるっていうこと。
↑上の写真では自分で切ったあとなんですが、私は通常1切れサイズの半分か3分の1くらいに切ってます。
もちろん、切るのはチーズとトマトソースが馴染むころ。アツアツの時ではなく、冷めたての頃です。冷めたての頃の方が切りやすいですよ。
シカゴピザは焼きたてもチーズがとろりとしておいしいのだけど、チーズとソースが馴染んだ後の方が更においしいので、レストランで食べる方は焼きたてを少しだけ食べて、食べきれずに持ち帰ったものを後で温めなおして食べるのもぜひお試しあれ。
シカゴピザの王道は、ソーセージ(ひき肉の固まり)が載ったものなんですが、ペパロニもあります。
今回おいしかったなって思ったのは、野菜のみのやつ。Lou MalnatiでいうとTHE LOUです。
トマトとほうれん草、キノコ。 他に「ベジ」という別野菜のもあります。大人の皆さんは野菜の方をおすすめ(胃もたれ小)。
というピザについてしょーもない、うるさいこと言ってしまいました・・・
皆さん、お好きなように~
そんなわけで、
長男は半年の出張の間、ピザそのものを食べずにアメリカに戻ってきたので、食べた過ぎてタガが外れた感じでオーダー入れて、
なんと3枚で100ドル越えですわ。(1枚30ドルちょっと) 15000円分のピザってなんやねん(笑)