間を空けて「工学部ネタ」を書こうと思ったんですが、思いのほか見て下さってる方が多いようでありがとうございます。

 

とりあえず その2を投稿したあと、2つくらい別トピの記事を書いてまた工学部話へ戻りますね。

 

~シリーズ~

 

アメリカ大学・工学部への道 その1

 

 

さて。工学系を大学で学びたい方はいくつかのオプションがあります。

 

1)総合大学工学部に入学

2)工科大学に入学

 

3)A コミュニティカレッジに一般入学からの2,3年次大学工学部に編入

  B コミュニティカレッジでの大学工学部の遠隔プログラムに入学からの3年次編入

 

4)3+2 エンジニアリングプログラム

 

 

今日は4)でそのあと3,2、1の順で書いていきます。 

 

 

 

3+2 エンジニアリングプログラムとは

 

 

3年間、工学部のない大学で文系や理科・数学基礎を学びそのあと工学部のある大学へ編入し2年で工学を勉強するプログラムです。

 

1年生から3年生 → 文系大学にて、文系と理科・数学・その他エンジニアリング基礎

4年生から5年生 → 別の大学にて、工学部

 

= 文系大学から文学士または理学士(物理・化学など)、 他大学の工学部から理学士の学位の二つがもらえます。 

 

いわゆるダブルメジャー、主専攻を2つ、5年掛けて取るプログラムです。文系大学での主専攻は、プレエンジニアリング、化学、物理など理系が多いですが一般教養で文系もたくさん選べるようになってます。(それぞれの大学で違います)

 

 

例えば中西部だけで500以上の総合大学・単科大学があるんですが、工学部・または工科大学ってそれほど多くないんです。100もあるのかなぁ、そんなにないかもなぁ、というくらい。

 

でも500も大学があればすごく良い大学もあるだろうし自分はここに入りたい、でも工学部がない、または工学もやりたいんだけどビジネスやマーケティング、文学、歴史もちゃんと勉強してみたい、他に工学に移る前にじっくりと物理を勉強してみたいということもあり得ます。

 

そんな時、工学部を持たない大学が工学希望者にオファーしているのが、「3+2エンジニアリング」。調べた限りでは、工学部のないほとんどの大学でオファーされてると思います。

 

リベラルアーツ(文系)の大学はそれこそ文系の授業が豊富で、その傍らでエンジニアリングに必要な数学や科学系も単位が取れます。そして小さい規模の大学が多いので、少人数制のクラスでしっかり学べるのも良い点です。ちなみに工学部がある総合大学での数学・科学クラスは一般教養だと200人から500人くらい1クラスにいます。

 

 

工学部への編入

 

多くの大学が編入先の提携大学があります。文系課程では文系大学と相談して取るクラスを決め、エンジニアリングの方では提携大学からの指定された授業単位を取っていきます。

 

Goucher Collegeから引用↓ ここはコロンビア大学、ジョンホプキンス大学と提携してます。

 

 

 

3+2エンジニアリング。良い点

 

・文系と理系、じっくり学べて学位が二つ貰える。

・クラスサイズが小さい場合が多いので、じっくりと教科を学べる

・工学部があるかないかで決めるのではなく行きたい大学に行ける。

 

注意点

 

・入学する際に、3+2エンジニアリングでやっていきます、と宣言しなくてはいけない大学もあるので要確認

・単純に5年分、学費が掛かるかもしれない。最初の大学で奨学金を貰えば楽になります。

・提携大学からの編入条件は要確認。例えば上の↑大学の場合、コロンビア大に編入するには成績が3.3以上となってます。取っておくべきクラスも指定されてます。取りこぼすと入れません。

 

・大学によって提携大学があっても希望の学科に編入できるかは要確認。 工学部に入れるとしても希望の学科が満員の場合、他の学科をオファーされる場合もあります(例えば機械工学が満員なので電子工学に入ってくれ、みたいな)。必ず希望学科に入れるかどうかは入学前に確認しておかないと、全く別の工学を勉強する羽目にもなります。

 

・時々、提携大学が明記されてない大学もあるんです。その場合、3+2エンジニアリングの学生を受け入れている大学工学部に一般転校扱いになるのかな、とも思いますが何をどう勉強していくのか、アドバイザーに要確認。

 

 

まあ、ぱっと見、何がそんなにメリットなのかとも思われがちだけど、文系も掘り下げたい、工学もやりたいという人には向いていると思います。あとは行きたい大学に工学部がない、って言う人も一考を。

 

言っても5年掛かるよね、卒業までに、と思われるかもしれませんが最初から工学部スタートでも5,6年卒業までにかかる人は結構います。同じ5年掛けて2つ学位も良いのかもしれませんね。

 

 

ちなみにうちの二人にも「3+2エンジニアリングっていう方法もあるよ」って言ったんですが、興味がなかったです(笑)