この夏は2回ほど野球を見てきました。
野球は好きです。特に球場で観戦するとアルコールを飲まなくても盛り上がれます。叫べます・恥
見て来た試合なんですが・・・
たぶん、日本在の方はもとよりアメリカにいらっしゃる日本人の方でもあんまり見る機会がないレベルの試合だと思うので、良かったらお付き合いくださいませ・笑
アメリカでプロ野球っていうと、ヤンキースの松井選手とか、ボストンレッドソックスの松坂投手のいるようなメジャーリーグがすぐ頭に浮かぶのですが、
今年の夏はそのメジャーリーグの、下の下の下くらいに位置する1Aというカテゴリーのチームを観戦して来ました。試合観戦にはしっかり料金を取られますから、コチラも立派なプロ野球です。
ちなみに、ランク的には大まかにいうとこんな感じで。
メジャーリーグ(最高峰、登録できる選手はたったの40人)
↑
3A(=2軍)
↑
2A(=3軍)
↑
1A(=4軍)
↑
ルーキーリーグ(新人さん)
3Aからルーキーリーグ、というのは、メジャーリーグにあるチームの傘下チームで、成績が良かったりするとどんどん上がっていつかはメジャーリーグのチームまで上がれる可能性があります。
うちが見に行った1Aのチームは中西部にありますが、所属しているメジャーリーグのチームは西海岸のチームです。
で、1Aくらいでも、一応最低年俸というのは決まってるんだけど、かなりその給料は低く、オフシーズンには他にアルバイトをしないと生活できないらしい。メジャーリーグになると、お食事も試合前後は球団支給だったり移動も飛行機だったりするんだけど、下の下の下っていうとバスで移動、お食事は各自で、って感じみたい。
そういう過酷な労働条件の中で、「オレもただ飯喰いてぇ、給料数十億もらってみてぇ」というハングリー精神が生まれるんでしょうかね・・・。
ちなみに見に行ってきた1Aのチームは若い選手だけのチームだったんですが、
*DOB=date of birth 、誕生日
1980年代後半生まれが揃っている!
店長「うわぁ、選手がみんな若い、おれが高校生の時に生まれた んだねー」
そ、そういう悲しい事実は公にしなくても良いんですけど・(-。-;)汗
私達が座ったところは芝生席。 全席もちろん自由です。みんな思い思いにブランケットを敷いてごろ寝したり・・・ローカルな感じです。でも子連れはこのほうが楽だよね。
ちなみに写真に写る男の子たちがやってるのはイニングの間にある余興の一つ、「『ヤングマン』を踊ろう」。YMCAで有名なやつです。これは既に夜の9時を過ぎてるのに老いも若きも踊るよー。
私達夫婦はなぜか振り付けは西城秀樹バージョン・・・・店長はのっけから両手こぶしを前に突き出してました(知ってる人はアラフォーか・爆)
実はこの日、試合終了後に花火が打ちあがるってことで、夜の9時を過ぎてもたくさんの人が残ってたのですが、試合は決まらず延長戦に。
なんと、試合が終わったのは、夜の11時を回っていた!
そんなに夜遅い花火はご法度と言う事で、結局ナシになったのですが、花火が見れなかった御詫びにと、次回花火を打ち上げる日の試合チケットを無料でいただけました。
太っ腹ー
それで、試合のほうなんだけど、さすがに夜の11時近くになると審判も選手もだれてきて、審判なんか全球ストライクってコールしてて、疲れてきてる観客から大ブーイングだし、
選手と審判の小競り合い。小競り合いがあって、選手が暴言吐いて退場になって・・・・だれてた試合が引き締まった。これも疲れた観客へのサービスって思う・笑
ちなみに1Aで、試合にいる審判は、ホームベースの主審と1塁あたりにいる副審の2人のみ。メジャーリーグだともっといるんだけど。この審判たちも1Aで修行してゆくゆくはメジャーリーグで審判になるのが目標。
花火が中止をアナウンスされて続々客が帰ったから、一番良い席に移動。
メジャーリーグだとこの辺は100ドル以上するんじゃないの?滅多に座れないのよ。
アラフォーには芝生より椅子のほうが座り心地良い・笑
もちろん試合終了まで見てました。ってことはうちの子達も夜11時過ぎまで観戦ヨ。
もともと座っていた芝生席の前は、控えの投手の練習場になってまして。
1Aと言えど、投げる球はすごく速くて、受け取るキャッチャーのミットがバン!バン!と音を立てます。
その辺をうろうろしてると、選手達は子供に優しくボールなどをくれたり、気軽に話しに応じてくれます。
公式ミッドウェストリーグ・ボールと書かれてます。汗と土で汚れた宝物。
いやー。私達も何度かメジャーリーグのほうは見に行ってたんですが1Aの試合と言うのは初めてでして。
印象は、そうですねぇ。体育会系集団て言うよりはエンターテイメントも混じった興行団体って感じ。
1Aと言えど、ドラフトされたりテスト入団してきた選手達ですからもちろん野球は上手いのだけど、なんていうかエンターテイナーとしての修行もさせられてる感じなのです。
前述の審判2人、この方達、イニングの間にマスコットと一緒にブレイクダンスを踊ったんです!
日本だったらありえないでしょ?!メジャーリーグでもありえませんが・汗
コーチや選手なんかもヒップホップを踊ったり、パンツ一枚にされて笑いを買ったり。
なんか私、アメリカの野球選手が日本の芸人に見えてきました・笑
下積み生活が大変なんやねぇ・・・。
でもこういう辛い?下積みがあるからこそ上を目指したくなるんだろうね。
そして、過酷な状況の中でも試合を見に来てくれる子供達にも夢を見せてくれるんだよね。
がんばってほしいなあ。
うちの子たちにボールをくれた優しい若い選手たち、
いつかメジャーリーグのテレビ中継でお会いしましょうね。
・・・と視線はどっぷり自分の子を見てるようなおばさんなのでした。




