今日は解剖実習のお話。

医学部以外の友達からよくどんな感じなのか質問を受けることが多いので書いてみようかなと。



皆さんは解剖実習ってどのようなイメージをお持ちでしょうか?

おそらく「こわい」っていうご意見が1番多いのかな…暗い部屋で黙々と作業してそうとよく言われます笑(⚠️実際は部屋はとても明るかったです)


私も実際に実習を受けるまで、というか実習の最初の3回目くらいまではこわかったです。


解剖実習で初めてご遺体にメスを入れる時はとても緊張しました。メスはとても切れ味が良いので力を入れなくてもスイスイ切れて本当にこわかった…


私の学校では5月~7月の約2ヶ月半で人体解剖実習があります。解剖のお部屋はご遺体を傷めないためにかなり冷房がきいていてとても寒く、夏でも白衣の下にカーディガンを着ていました。

いくら冷房がきいていて、ホルマリンで固定されているとはいっても傷んでくるので実習は結構スケジュール厳しめでした…😱




私達は実習でまず神経や血管、筋肉を探して、それがどの神経や血管、筋肉なのか同定します。

それがのちのち諮問で聞かれるので教科書やレジュメを見ながらなぜそれがその神経や血管、筋肉なのか説明出来るようになっておかないとなりませんでした。

また筋肉については起始(付着している部分で体幹に近い方)、停止(付着している部分で体幹に遠い方)、その筋肉を支配している神経の名前まで覚えないといけなくて大変でした。

それに加えてそれぞれの名前を英語でも聞かれるので本当に覚えることが多すぎて、実習が長くてしんどいのも相まって結構イライラしていました…



体位変換があるので実習台は少し低く腰を曲げたような体勢で5時間くらい作業するので腰を痛めました…😰途中で椅子に座って作業すればいいじゃんって気付いたんですがね😑




ところで、解剖実習に用いられるご遺体ってどこからきているのでしょうか。

都市伝説で死刑囚の遺体を使うって聞いたことがある人もいるのではと思いますが使っている大学はないと思います…笑

まずそんなに死刑執行していないので手に入らないですよね笑


解剖実習で使用させていただくご遺体は全て「篤志献体」と呼ばれる医学生の勉強の役に立つために自ら登録してくださった方々です。

生前に登録して頂いており、亡くなられると引き取られて固定を行い、保管されます。

亡くなられてから実習で用いられ、荼毘に付してご家族の元に戻られるまでに何年もかかるため、ご家族の同意も必要です。


解剖実習最終日に献体をしていただいた方の奥様の投書が紹介され、亡くなられてから帰ってくるまでの間にご家族がどのような思いで待っておられるのか知りました。



解剖実習は精神的にも体力的にも本当にしんどかったのですが、人体解剖をするのは医学部だけなので特別な経験ができたと思うし、篤志で献体をしていただいた方やそのご家族のためにもこれからも勉強を頑張っていこうと思います。