吾が知らぬ 君のことども 語られて 

    心波立ち 涙のにじむ


  


抑へても 燃ゆる火処の あるらしき 

    初夢の夜の 寝もやらず明く  



  




ぬぎぬは かくもせつなき ものならむ 

    携帯握り 君の名を呼ぶ





厳しい寒さが続いておりますが
お風邪など召してらっしゃいませんでしょうか。


厳冬の空に浮かぶ月の美しさは凄みさえ感じます。
マンションの小さな庭から月を見上げて・・・


ビル壁に 取り囲まれし 坪庭に 一直線に 月光の降る  





ついでに、先日の月食の折の歌が誌上に載りましたので。



黄金に 光り輝く 満月の 徐々に食され 闇の広ごる  


漆黒の 空にぼんやり 赤黒き 月ならぬ月 浮かびゐるなり  


月光の かく明るきを 月食の 夜にあらため しみじみ感ず  


空晴れて 皆既月食 楽しめり 梅干のごとき 月を見上ぐる




早く暖かくなって欲しいですね。




  

出す声も しんと吸はるる 雪の原 

      ショール引きよせ 口許おほふ  


膝までの 雪より足を 一歩づつ 

      抜きあげながら 畦行く老爺  


雪だより 雪なき町に 住む吾は 

      仔犬のごとく 雪を見にゆく 




久しぶりにブログ更新です。

これからは、あまり怠けずに更新できたらと・・・・


今年もよろしくお願いいたします。