文楽を鑑賞してきました。
「義経千本桜」
初段 堀川御所の段
二段目 伏見稲荷の段
渡海屋・大物浦の段
場所:国立劇場小劇場
大学の講義で文楽を取っていたので、ビデオで観たりして多少の馴染みは
あったのですが、実際に観たのは初めてです。
しかし、あの世界観は異様です。
普通の人形劇だったら、人形だけが舞台に登場して、人形遣いは姿を隠します。
そのために天井から糸でつるしたり、舞台の下から手を差し入れて動かしたり
様々な工夫がされると思うのですが、文楽は違います。
堂々と人形遣いが舞台に姿を現すのです。
しかも、一体の人形を三人がかりで動かし、メインの人形遣いが肩衣を着けた正装で
あとの二人は黒子です。
なので登場している人形の数よりも、人間の数の方が多い!
そして、無表情。
舞台装置にしても、今だったら電動にもできるだろうけど、あのまだらな動きは
多分手動でしょう。(舞台ごと動くシーンがあったのですが)
襖を開けるシーンが何回もあったのですが、本物の襖のように溝を作ればいいのに
襖を引くのもいちいち手動で、そのたびに黒子さんが下の方で襖を元の位置に戻します。
まどろっこしいったら!
パンフレットに載っていた立川志の輔さんのコラムで、「最初は三人の人形遣いの存在感に
目がいったけど、話が進むにつれ、人形遣いが消え、人形だけが見えてきた」と書いて
ありましたが、全然そんなことはないです。
消えません、消えません。めちゃくちゃ存在感があります。
あと、義太夫の音楽がまた耳心地がいいのです。
唄っている内容は正直よく分からず、パンフレットであらすじを読んだり、字幕があるので
それを見たりして、内容をなんとなく把握するレベルなのですが、なんといってもあの異様さに
引き込まれていきます。
人形劇なのですが、シリアスでドラマチック。約4時間の大スペクタクル。
これは、ハマりそうです。
