この夏、何人の人に会っただろう。

多くはない。
けれど、
思い返すと胸がドキドキすることばかりだった。
沢山の意味で。


日差し、
着てゆく服、
コーヒーを飲んだ回数、
ピル、
吐き気、
理性、
風、
花、
匂い、
手、
鍵、
階段、
笑う、
怖い、
影、
スピード、
歌、


何かが、
一生分やってきたみたい。



結局捨てきれないのは、
自分のせい。


ぐらぐらと沸いているお湯の中で、パスタはのびのびになっているのに、
お湯を捨てきれないのは私。



すべての色彩が濃すぎて、何が現実なのかさえ分からなくなる今、
それをもっとクッキリと縁取ってくれるものは何だろう。


例えば3年後、
醜かったな、と思うのか、
美しかったな、と思うのか。



結局は自分次第。



私は夜、
一人で床をみがく。

希望のような音楽を、
繰り返し繰り返し聴きながら。


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時が経つのが
早いからか、
遅いからか、
何もかも、すべて忘れてしまいそう。


寝てばかりいる私の部屋の窓の外は、
ぐんぐんと色を変えてゆく。


私の真ん中は紅いまま。

熟れすぎて、
果物が腐るように
すべてを忘れてしまいそう。

そして、さくらんぼの種のような固い残骸だけを残して
消えてしまいそう。


きちんと、
「好き」も、
「さようなら」、
も言えずに。



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彼女の手帳.

女の人ってすごいな。


ほうら、って叩きのめされた。



アタシには何もない。


美しさも、おしとやかさも、

かわいさも、得意なことも。


知ってるけど、

がつんとやられると立ち直れないな。





本当の本当はアタシの事をどう思っているのだろう。






夏休み期間、心も体も、すべてが狂ってしまって、

秋にはどうなるんだろうと思う。

また幼稚園バスのお迎えの途中で

倒れそうになったりするんだろうな、

そういう事しか思い浮かばない。


本当は、少し子を預けて、

liveとか、夜に行けたらいいな、

なんて思ったりもするけれど。



現実がグラグラとする。

暑くてジメジメとして。


永遠に夏のような気がしてしまう。




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音楽じゃ映画じゃ本じゃ、支えきれなくなって、

くらくらとして倒れそうな時、薬を飲む。



たった一言で救われる事もあるのに、


「それは嘘だよ。」と


わざわざ教えてくれるのは何故。


いつも、何もはっきり言わないキミが、

「そのことだけ」 いつも自信を持って言って、

私を傷つけるの。



笑えばいいさ、と言ったけど、

私は傷付いていて、

倒れそうで混乱しているんだよ。


何で傷つけるの。



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こればかり見ては泣いてしまう。

ツアーのドキュメンタリーで、スタンバイの時、

青ざめたねえやんが


「後何分?あー....具合悪い.....。」と言うとこ。


そういうの繰り返して唄っている。

MCで泣くねえやん。

切ない。


そばに居たい。

彼女の唄の、そばにずっと。



久しぶりに買い物に出て、

のんびりCDショップを覗いたら、

育児の間に買いそびれたものが半額で沢山。


とりあえず三枚買って、

そのうちの一枚は、大好きなバンド。

liveには行った事がない。縁がなくて。

でもラジオの公開録音で、間近で見たことがあって、

めちゃくちゃ格好良かった。


女の子達、(男の子も多かったけど)

みんなが彼らを見られるように、

1列目は座って、2列目は中腰、3列目は少し膝を曲げて、

みたいな姿勢でガラスの向こうの彼らを眺めた。


「熊本の子達、めっちゃ良い子ですね。」


と、言われて、みんな、きゃーって、言った。

今その買ったCDを開けたら、中からlive scheduleが出てきて、

10月10日 熊本 Be-9 の文字に息をのんだ。

行ける!行かなきゃ!と思った。


そして気がついた「2009年」の文字。


今何年?

パソコンの表示を見る。


2011年


......呆然。

一体私はいつから時間が止まっているのだろう。



音楽も映画も何もかも捨てて、

小さな子だけに、血を分けていた日々。


少し解放された、と楽に思ったり、

昨日は身長100センチを超えた寝ている子を見て、

もう赤ちゃんじゃないんだな、と、無性に哀しくなったり。


男は外を旅する。

女は心で旅をする。

川上弘美の小説で学んだこと。


産んで育てて、しわをシミを増やした時間はおよそ3年だが、

もっともっと、10年、いやもっと経ったようだ。


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いくつかの思い出と

いつくもの罪を頬張って

八月の鈍い朝 顔色ひとつ変えないで

ぼくらに残ったものはこれだけ


誰かから聞いたよ きみのあれからの事

どこかでまた出会ってしまう時 思うだろうか

間違いだと


Afterwards



歌詞を見て、想像していたメロディーと全然違った。

歌詞の重さとは裏腹に、そっとしたメロディーだった。

昔は、心にもったりと巻き付くような、

中毒性のあるメロディーだったように思うけれど。


若い頃、「HERE」に夢中だった、私たちは。

ずっとずっと。

この軽さに、切り替えられるかな。


今日は暑くて、倒れそうだった。

色んな意味で。


席は何席、空いていますか?

何席空ける事が出来るんですか?





彼女の手帳.


彼女の携帯第一変換候補、羅列。



あり得ない
意味
美しい
エキス




可愛い
キス
草で
検査
転ぶか



楽しくて
チョコ
月に
展開
止まらない



なあに
人数
抜け出すように
寝ないと
飲みながら



ばかりね
ひまわり
不明に
返事も
ポイ



待たない
mixi
無惨
廻り合い
持たねば



やったこと
YouTube
酔うて



らしい
理想
るんじゃないの
恋愛
ロック



別れに
をしたら
んです



「無惨な廻り合い」、みたいな言葉が出来た。
そんな哀しく切ないことは、ない。





向日葵が枯れてしまった。

ついに。


桜が散る頃は、震えるくらい混乱していて、

紫陽花の濡れる時期は、思い通りにならない事柄に憤慨していて、

向日葵が枯れる頃は、これから耐えられるのか、と

歯を食いしばっている。




夕方、ご飯を食べて、

「気分が悪いから屋上へちょっと行ってくるよ」

と言い、一人で階段を上がった。




歯を食いしばりながら、茶色くなってゆく向日葵の束を見ていた。



突然、空がぐっと暗さを増すと、

申し合わせたかのように、

一斉にコウモリたちが向日葵畑の上に群がった。


月の下をぐんぐんぐんぐん飛んでゆく。



彼女の手帳.


あまりのスピードに、シャッターチャンスが合わない。

ようやく撮れた二匹は月に向かってゆくよう。


昼間、一体どこに隠れているのだろう。



昼間隠れている気持ち、

夜に現れ出す気持ち、


また朝が来て、

花は枯れて、

どんどん時は過ぎてゆくのね。



どんどんどんどんすれ違いながら。



私は幸せ。



でも置いてきた荷物のことが忘れられない。

あの、まだ少女だった頃に落として大泣きした

真っ赤なお財布のことのように。


自分で、置いてきたくせに。

振り返らず手を振って、

まるで何も置いていないかのような、

そんな素振りだったくせに。










「愛」はなんだい 分からない

分かるもんなら困らない 手はもう離してしまった


君の横顔がとても素敵だったことはもう

忘れたつもりでも涙がでるよ


君の選んだ人は とても優しい人なんだろな

遠くに行っても そう どうか 元気で



---フジファブリック@Bye-Bye@聞き逃していた名曲









日曜日は義理の弟と姪っ子の誕生日会。

ケーキを手作りしようかな、なんて、

ちょっとウキウキしている。



何もかもがうまくいかないって、

頭痛がするくらい思う夕方。


鎮痛剤を飲む。

痛みを忘れようと、わざとキビキビ動いて家事をする。


でも私にとって、うまくいくってどういう事だろう。


それも分からない。


可愛い女の子は、素直に「可愛い」と言われ、

「羨ましいなぁ」と、心があったかくなった。


女の子と言っても、私より歳上の人だけれども。


男の人が率直に「可愛い」って言うなんて、

本当に可愛いんだなーと。

私も逢った時に思ったし、見とれてしまったもの。

当たり前か。




彼女の手帳.


ずっと、こういう道を歩いている感じ。

よそ見が出来ない。



ある雨の日、

一匹の猫を連れて帰った。

さみしい と思ったから。


でも猫は猫。

都合の良いことばかりして、

ずっとずっと犬を飼っていた私は、

振り回され過ぎて、時々頭が混乱してしまう。





彼女の携帯第一変換候補.


夏時間はゆっくりと。


お祭りは中止になり、

夕方の雨は冷たく、

皆は街へ出かける。



彼女の手帳.


会うかも
いってらっしゃい
産んで
エレベーター
起こさなかった

帰り
キレイな
ぐちゃぐちゃ
現実より
号泣

醒めない
しらんじゃん
special
生還
想像

抱き
チャラ男
続け
出てこなかった
どうなるのだ

夏休み
苦い
濡れ
ねーね
飲みながら

早く
昼寝
福島
凹み
ボクシング

祭り
見るのだ
むちゃくちゃ
めちゃくちゃ
もっと

やんなっちまうよ
ゆっくりね
呼ばれる

らしすぎる
臨月
るじゃん