待ちぼうけの夜。
そんなに長い時間ではなかったけれども、
久しぶりの再会は30分を長く感じさせる。
もしかしたら逢えないのかもしれないな、なんて。
夜は不思議。
ネガティブな魔法が働いてしまう。
だったらなんてことない。
日々じっとりと依存している携帯で、そう聞いて見ればいいものの、
ただただじっと待つ。
そういう意外とうじうじとした性格が嫌で、
本屋へ行く。
「あ !」と思わず声が出る。
新刊が出ていた。
早速購入して、珈琲屋さんに行って、読む。
「あの日約束どおり羊小屋で待っていた
ずっとずっと待っていた
あなたの名前を何度もよんだけど 聞こえたのは羊たちの鳴き声だった」
・・・アイルランド民謡 コネマラのシャーノス「若きドーナル」より
1ページ目でやられる。
寒い、寒い。どうしよう。誰か。助けて。帰りたい。
突然、全てにおいて自信がなくなってしまう。
薬を一粒飲んで、息をつく。
珈琲の合間に水を飲む。
「あれは雨の降りしきる夜 2人で外に抜け出した時、
私は石段を踏み外してつまずいたけど
あなたは手を差し伸べてくれなかった
つまずいた私に やさしい言葉の一つもかけてくれなかった
あなたは愛してくれない あのとき初めてそう気が付いたわ」
と、続いていた。
手を足を動かす。
それが私の思う、人との繋がりの一番だと思う。
存在するだけでWin-Winな関係なんてあるはずもなく、
ほんの些細な事でも、自分のために少しでも身体を動かし、
何らかの助けや応援をしてくれた人を私は愛すし、愛す人には私もそうする。
全力でそうしたいと思ってる。
例えばちょっと心配で顔を見に行ったり、
来てくれたり、
電話をくれたり、掛けたり、
遠くからの手紙、
贈り物、
そういう事を私は愛したい。
友人や、夫婦や、恋人の間で、
利益を求めるというのが間違いなのだけれども、
ちょっとしたことで、愛は見つかるものだと、そう思う。
そして、あげられるものだとも思う。
「つまずいた私に やさしい言葉の一つもかけてくれなかった
あなたは愛してくれない あのとき初めてそう気が付いたわ」
惹かれる一文。。。
私は、そういう目にあっただろうか。
遠い昔あったような、、、、前世くらい、遠い昔。
哀しい事。
思い出したくない程に。
肝心な物語は、私が憧れてやまないイギリスが舞台。
もったいなくて、まだ少ししか読んでいないけれど、
ステキなお話ならば、大好きなお友達に貸してみよう。
- スナックちどり/文藝春秋
- ¥1,260
- Amazon.co.jp
彼女の本を手に取ると、胸がトクトクする。
トクトク。。
私が早めに家を出たせいで、
2時間ほど待ちぼうけて、やっと逢える。
「仕事がなかなか終わらなくて。」
とスッとした大人の顔で言われるが
そういう時、主婦の私はどういう顔をしていいのか分からない。
楽をしてる、と思っているから。
「ごめんねぇ。」
と何故か私が言う。
小さな頃から変わらない笑顔。
特にすごく仲が良かった訳ではない。
大人になっていく中で変わった、
お互いの知らない部分、意外な部分に
クスクスと笑う。
クスクス。
たぶんずっとこんな感じ。
いつか色んな環境や、気持ちが変化して、
全く逢わなくなるまで、顔を近づけてクスクスと笑って、
肝心な事は何一つ話さずに、クスクスがデクレッシェンドになって、
死んでいく様な気がする。
話ながら、待ち時間に、ちょっとだけ読んだ本を思い出す。
イギリスの風景。
「この子とイギリスに行ったら........。」と思う。
テーブルに置かれた、思った通りに渋い柄の
その子の財布を眺めながら、思う。
「何考えてるの???」という、周りの大反対を押し切って、
逃げるように手を繋いで行ったら、どうなるだろうと思って、
向かい合って珈琲を飲む。
出来ない事ではないような気がするし、
息子が総理大臣になるくらいに無理なような気もする。
そしてまた、クスクスと私だけ笑う。
「なに笑ってるの?」
と言われる。
さみしい クスクス。
少し涙が潤む。
イギリスと言えばこの映画。
どうして誰もみてくれないのかなぁ。
(私が薦める映画には信頼がないらしい....
今日は遠い友人に電話で 「今はそういう時期じゃない」 ときっぱり言われて、
もやもやと悩んでいた事が吹き飛んで、
また、レジンに挑戦。
早速材料を買いに。
これが致命的にセンスがないから困るんだけれども。
洋裁の間になんとか作ってみたい。
ステキなドライフラワー。
ちょいダサレトロなアクセサリーを準備中。
up出来たら良いけどな~
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さて、
❤第2回布で遊ぶ、キャラメルポーチの会 ランチ付き❤
のお知らせ
■1月19日 日曜日
■11:30から
■場所 熊本市中央区河原町2 ハッカニブンノイチ 8 1/2
http://ameblo.jp/haco---yuka/entry-11716290484.html
前回の様子など、upされてます。
■制作キット+ランチ 2000円の参加費
(布を縫い合わて接着芯を貼った物、レースファスナー、がついています。
てぶらでの参加がオッケーです!)
■パンランチの準備等がありますので、1月17日までに
o_sui@hotmail.com
平野 までご予約下さい。
■私自身がとくべつな講師というわけではなく、高校時代に洋裁一級を取ったのみです。
それからは子育てで離れていた時間が多く、忘れていたり下手だったり
参加者同士で「あれ?これどうやった?あーそうやったらいいね!」などと(w、
かなりゆるーーい会になりますので、
お気軽にどうそ。♪
主催者はハッカニブンノイチ 8 1/2 店主の
コバヤシユカリさんとなっております❤
前回、手探りでしたが、とーーーーっても楽しく出来ましたよ。
布で遊ぶ、というのがテーマです。手縫いで♪
出来上がったのがこちら↓
デコレーションのレースなどもこちらでご用意いたします❤
奇抜な布の組み合わせが、出来上がった時に
意外なきゅんきゅんをくれたりしちゃいます☆
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暗くなるのが随分と早くなった。
洗濯の片付けに、食事の支度に、気が焦る。
時間は変わらないし、夜は薬に頼らないと眠れないのに。
甘い珈琲を飲みながら、映画を観る時間は、いつもと同じなのに。
今日はぐっと歯を食いしばる程、哀しい想いもしたけれど、
そんな事は最初から分かっていたことなので私がバカであって......、ただそれだけ。
でもステキな人から、「今年中に逢いましょう!」とお誘いがあって、
とっても嬉しかった。
忙しい日々の中、思い出してくれただけで、本当にありがたい。
人と関わって行く事。
時には震えてしまうけれど。
課題だな、と思う。
クタクタに、ずたずたに心が傷つく事があるのも知ってる。
好きになったり、嫌いになったり。
でもそれでも、今は、それが課題。
人の心は、あの星たちのように、
掴めることはないけれど。
トクトク。
インフルエンザの予防注射の後。
少し傷の付いた 赤い胸が高鳴る。火照る。
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アシェンバッハは穏やかに、
いくぶん一方の体を傾けて椅子に座っている。
彼は死んでいる。
ー ベニスに死す