本当に非常勤教員さえ不足している現状を改めて知る
3年前に非常勤講師をしていた学校から、体調不良の教員のピンチヒッターとして、とりあえず1ヶ月(長引けば12月まで)やってくれないかと先日ある公立高校から声がかかった。
教員グッズ(検印やチョークホルダーといった文房具など)も処分しており、ほかの人を当たってそれでもダメならまた声をかけてと言っていたら、また連絡があった。やはり、適当な人は見つかりにくいのだという。
70歳を過ぎても来ている人もいるということだ。
現場の教員からすれば、年寄りは扱いにくいと思うのだが、どうやら若い人はすぐやめるというリスクもあるようだから、年配でも計算できる人の方がいいようだ。
もちろん、年寄りなら誰でもいいということではなく、私のように勤めていた頃を知っていて『間違いが少ない』と思われる人に依頼することになる。
そんなわけで、非常勤が見つからなければ、現場の教員の誰かがが代わりに授業をカバーせねばならず気の毒だと思うので、最後に世話になった公立学校だし、仕方が無いから、引き受けて行くことにした。
さて、たった3年とはいえ、打ち合わせに行くと色々と変わっていて驚いた。
まず、制服が変わっていた。
次にトイレがきれいになっていた。昔、生徒が匂いが消えないなどよく文句を言っていたのを思い出した。
そして、出欠を記入する教務手帳をもらおうとしたら、無くなったという。
また、教育委員会に出す書類も、印鑑無しでサインだけになっていた。
1週間後からまた、目覚まし時計やマスクがいるなあとそんなことを思った。
授業はいいとしても、テストの作成と採点はそれぞれ1時間分の時給しか出ないので、いやだなあと思う。
1時間で作ることのできるテスト問題でいいのか、簡単に採点できる試験でいいのかと腹立たしい。
きちんと時間に見合うお金を出してくれと思う。