『復興』とは何かを深く考える

 

映画『1/10 Fukushimaをきいてみる 2023』を見た。このシリーズは毎年定点観測のように、10年間震災後の福島を追ってきたが、これが最後になるらしい。

古波津陽監督のドキュメンタリー映画で、俳優の佐藤みゆきさんが、福島にかかわる人々に、 暮らしや思いをインタビューし、10年かけてその変化を記録するドキュメンタリー映画だ。 

被災した菅野芽生さんが幼少から抱えてきた思いを語るところや、兵庫の高校生たちの「ふくしま合宿」なども取り上げられており、『復興』とは何かを深く考えさせられる。

映画にも出ている「ふくしま学習チームHYOGO」代表の池田さんが、この福島のことについては行く度に「モヤモヤすること」も多くあると言っていたが、答えが出なくてもそれを持ちながら考え続けることの大切さもよくわかった。

終了後にあった、上映後の監督のオンラインで〈心の復興〉ということの大切さの話がとてもよかった。

これから福島に行く高校生たちと一緒に見たのだが、高校生の顔を見るのは久しぶりで、老化防止に少し役立ったかもしれない。

無料の上映会が各地で行われているようなので(私は少しカンパしましたけど)、ぜひ多くの人に見てほしいと思った。