小学校で82歳の非常勤講師が教壇に

 

この前、東洋経済ネットのニュースを見ていたら、こんな記事があったので、驚いた。

 

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東京都では今年、小学校約50校で教員配置が定数に満たない事態が発生した。

都内の小学校に非常勤講師として勤務する女性は今年で82歳。東洋経済が取材をしていると、女性の携帯電話が鳴った。相手は教頭で「また欠員が出てしまった。明日の午前中、授業に入ってもらえないだろうか」という相談だ。女性は二つ返事で応諾した。欠員の代替で入るのは今年3度目だという。

給与は週7時間の担当授業分を支払ってもらっているが、代替した授業時間分は無給だ。通常は毎日朝から夕方まで勤務し、給食の時間は特別支援学級の配膳も手伝う。「児童たちはひ孫に当たる年齢。子どもも授業も好き」だと笑顔で語る女性は、もし自分が代替を断れば学校運営がままならなくなることを、よく知っている。

公立学校は今、個人の善意によって、ぎりぎり持ちこたえている。

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私の周りでも、頼まれてこの四月から、非常勤講師で現場復帰した72歳の人がいる。

 

この記事では、高校くらいならまだしも、小学校で82歳だという。年齢制限はないといっても、それほどどこの県でも教師が不足しているのだ。

 

70歳の別の友人は、この前講演を頼まれてしゃべっていたら、ある単語が出てこなくなり30秒ほど話をとめたといって、もう仕事はこれが最後にするといった。

 

確か桂米朝もそんな感じでやめたし、今バイデンもウクライナの大統領をプーチンと呼んで終わりになった。

 

私も、まだ声はかかるが、大きな失敗をしてはいけないので仕事を辞めたのだ。

 

記事の最後にはこうある。

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悪循環を断ち切るため、まずは膨らんだ教員の業務を削る必要がある。「ゆとりある教育を求め全国の教育条件を調べる会」の山﨑洋介氏は「教員1人当たりの児童・生徒数を減らし、担当する授業のコマ数に上限を設けるべきだ」と言う。そのためにも長期的な定数改善の方針を国が示すしかない。

 

あらゆる層の子どもを受け入れてきた公立学校は、教員の無償労働によって支えられてきた。しかし、もう限界だ。自己犠牲で成立していたシステムは崩壊寸前に来ている。

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その通りというしかない。

 

防衛費を削ったり、金持ち優遇のせいさくをやめて、教育にもっともっと金をかけるしかない。