面白い設定

 

『世界は寒い』(高野雀、FEEL COMICS swing)を読んだ。

フードコートでたまたま拾った忘れ物の袋の中にあった一丁の拳銃。

そこから6人の女子高生の殺人計画が始まる。


個性的な6人の女子高生は、オタク、不良、スポーツ少女、などそれぞれが個性的。

「殺したいやつが居ない人間なんか居ねえだろ?」と、「女子高生がひとを殺すなんて誰も思わない。これってチャンスじゃないの?」と言って彼女たちは使う対象となる人思い浮かべる。そんな話だ。

裏切られた元カレや生き別れた父親、支配的な母親など6人の話が進む。


リアリティがあるような無いような微妙な作品だった。

最初は設定の面白さや、キャラクターの描き方に惹かれて面白く読んだが、話としてはそれほど面白いとは私には思えなかった。

もう少し一人一人の物語に深みがないと、何も残らないような気もした。

面白い点もかなりあっただけに、少し惜しい気がした。