「卒業文集の廃止」で教員の働き方改革は可能か

雑誌やテレビで卒業文集や卒業アルバムの廃止が話題になっている。

神戸市立多聞東小学校は昨年、学校だよりにこんなお知らせを載せたという。

「本年度より6年生の卒業文集を廃止いたします。文部科学省から示された大幅な授業時間数の見直しによって、卒業文集作成にかかる時数の確保が困難になったためです。卒業アルバムは卒業文集を除いた構成で制作いたします」 


 文部科学省は教員の働き方改革の一環として、全国の小中学校に対し、年間の授業時間数が国の定める標準値を大幅に超えないよう求めているので、文集制作をやめることで授業時間数を圧縮するという決断に至ったという。

 たまたま見たテレビ(3月18日)では、何人かがやはり卒業文集はあった方がいいと語っていたが、教員の中にも作りたいと考えている者も少なからずいるだろう。

 やはり「働き方改革」でどこに目をつけるかが違うような気がする。

 このまま行けば、『学級通信』なども禁止し、無しにするなんてことになっていきそうだ。 

  今まで何度も書いてきたが、解決策で最も大切なことは、正規教員の数を増やし、授業の持ち時間を減らすしかないのである。