8月4日(日)天気晴

 

国立科学博物館で開催されている企画展高山植物に行ってまいりました

10時半からトークショーがあるのでその前に見ようと9時開館に合わせて行ってきました

 

入口

 

 

入口を入ると第1章高山植物とは

 

高山植物の特徴、形態生態などの紹介があります

高山でこんな生物と関わりながら生育しているのですね 

 

 

 

第2章日本の高山植物の多様性

 

日本は南北に長く亜熱帯から亜寒帯までの気候があり起伏に富むので

多種多様な植物が生育しています

特殊な地質の地域にはそこにしか生育しない固有種も多い

 

早池峰山だけに生育するハヤチネウスユキソウ 

 

北岳に生育するキタダケソウ

 

 

北岳だけに生育するシダ・キタダケデンダ

 

知床にだけ生育するシレトコスミレ

 

 

キタダケキンポウゲ     キタダケトリカブト

 

 

 

第3章 高山植物の研究

 

須川長之助が使っていた植物研究に使っていた道具や標本

 

日本での初期の研究に関わった人物

 

近年の研究

高山植物は平地の植物より抗ストレス成分を多く含む

 

新しい研究により八ヶ岳のツクモグサと白馬岳のツクモグサでは

遺伝的に分化していると判明

北海道夕張のキリギシソウは数メートルしか離れていない所でも

遺伝的に分化が見られるため区別して保全を進めているとのこと

 

貴重な標本

キタダケソウ             キリギシソウ

これが見られただけでも良かったです

 

 

第4章 現状と多様性を守る取り組み

 

気候変動、シカの食害などにより危機的状況

植生の保護や回復のための試みが紹介されてます

絶滅危惧種の種子は新宿御苑に低温保存されているとのこと

野草調査、花の名しりたいの種子保存も同様の方法なので

嬉しくこれからも進めていこうと思いました

 

 

第5章 高山植物の楽しみ方

 

ヒマラヤに生息するボンボリトウヒレン

花を低温から守るため苞葉がボンボリのように大きく伸びて包み込んでいる

奇想天外な植物の紹介

その他日本各地の高山植物が見られるスポットの紹介

 

トークショーは環境省の野川裕史氏と科学博物館の村井良徳氏の対談でした

高山翼物のお花畑が消えている国立公園の現状や高山植物の特性、楽しみなど

興味深いお話を聞くことができ

里山の生態系をこれからも見守っていきたいと改めて思いました

キリギシソウやシレトコスミレなど見てみたい種がまたふえました