6月22日(土)天気曇り

 落葉樹観察会その2

 

マユミ

ニシキギ科ニシキギ属 

葉は対生し楕円形で縁には細かい鋸歯があり葉脈ははっきりしています

枝は緑色で柔軟性があり弓に使われたことから真弓

 

 

ヤマコウバシ

クスノキ科クロモジ属 雌雄異株で日本には雌株のみ

葉は互生しやや厚くて硬く楕円形、縁は全縁で波打ちます

葉をもむと良い香りがします

冬茶色くなった葉が翌春まで残っています

 

 

ガマズミ

ガマズミ科ガマズミ属

葉は対生し円形でふちには浅い鋸歯があり両面とも毛が多くあります

ガマズミの仲間では花期が最も遅い

 

 

ムクノキ

アサ科ムクノキ属

ムクノキの名前の由来は

古くなると樹皮がはがれることから「剥く」、木工用のヤスリになるため「木工の木」

枝葉がよく茂るため「茂くの木」、ムクドリが好んで実を食べる「椋鳥の木」など

 

葉は互生し長楕円形で両面とも短い伏毛があって、著しくざらつきます

黒紫に熟す果実は甘く鳥に好まれます

 

 

ミズキ

ミズキ科ミズキ属

同じ所から枝が出る独特な枝張りで、階段状の樹形になります

数年前までキアシドクガが異常に発生してましたが収まりました

 

 

コバノガマズミ

ガマズミ科ガマズミ属

若葉の頃はガマズミとそれほど違いがはっきりしませんでしたが

今は葉の大きさ形の違いがはっきりしています

 

 

 

イヌシデ

カバノキ科シデ属

葉は互生し葉身は長さ4〜8cm、幅2〜4cmの卵形または卵状長楕円形

先端は鋭く尖り、基部は円形〜広いくさび形でふちには鋭く細かい重鋸歯があります

側脈は9〜15対あり、裏面に突出します

葉の表面は光沢はなく、伏毛があり裏面は脈上と脈腋に毛があります

葉柄は長さ8〜12mm、淡褐色の毛が密生しています

 

 


アカシデ

カバノキ科シデ属

葉は互生し葉身は長さ3〜7cm、幅2〜3.5cmの卵形または卵状楕円形

薄い洋紙質で、先端は尾状に長くとがり、基部は円形

ふちには不ぞろいの細かい重鋸歯があります

表面には長い伏毛が散生、側脈は7〜15対あり、裏面に突出します

裏面の脈上と脈腋には粗い毛があります

葉柄は長さ3〜14mm

イヌシデとアカシデの違いを図鑑のように書いてみましたが

そうすると違いがよくわかりません

葉の大きさは場所や生育状況によって違いがあります

側脈の数はどちらも9~15でした

はっきり違ったのは葉柄や枝の毛の量と葉柄の長さ

イヌシデは毛が多く、葉柄が短い

アカシデは毛が少なく葉柄が長い

 

 

 

リョウブ

リョウブ科リョウブ属

葉は互生してますが枝先に集まってつきます

葉表には星状毛があります

 

 

今頃の落葉樹は花もなく果実もまだ若くこれまで観察せずにいましたが

花のない時期だからこそ葉や幹に目が行くので

この時期に観察するとその特徴が分かりやすいと思いました