6月22日(土)天気曇り

 

毎月第4土曜日は生き物倶楽部テーマ観察会

                6月のテーマは落葉樹

 

午後1時、研修室に集まったのは9名

宮野入谷戸の落葉樹について座学、その後フィールドへ出て観察しました

 

ケヤキ

ニレ科ケヤキ属 雌雄同株 雌雄異花

上に向かって真っすぐに伸び枝を箒状に伸ばす樹形が端整であることや

木目が美しいので「けやけき木」からケヤキ

 


緩いカーブの鋸歯が独特

 

ケヤキハフクロフシ

ケヤキヒトスジワタムシというアブラムシが作った虫こぶで

有翅虫が脱出して、夏期は中間寄主のタケやササの根で繁殖し

秋にケヤキに戻り越冬します

 

 

ネムノキ

マメ科ネムノキ属 雌雄同株

冬芽は隠芽で芽が出るのが遅い

夜になると小葉が閉じて垂れ下がる就眠運動をするので「眠る木」からネムノキ

 

 

イロハモミジ

ムクロジ科カエデ属 雌雄同株、雌雄異花

葉は対生し掌状に深く 5 - 7裂し先が尾状に伸びます

 

 

ザクロ

ミソハギ科ザクロ属雌雄同株

ザクロはイラン付近が原産で古代から栽培され、日本には平安時代に渡来

果実や樹皮に薬効成分があり食用や薬用に用いられてきました

「紅一点」は緑の中に一つだけ赤いザクロが咲いていること

 

 

ヤマグワ

クワ科クワ属 雌雄異株

日本全国の丘陵や山地に自生し養蚕のため栽培され「蚕が食う葉」からクワ

マグワは中国産

 

 

ジャヤナギ

ヤナギ科ヤナギ属 雌雄異株で日本には雌株のみ

葉は互生し狭楕円形で縁には先端が腺になる細かい鋸歯

 

葉の両面とも無毛で裏面は粉白色

遠くから見ると木全体が白っぽく見えます

小枝の分岐点からポキッと折れやすい→折れた枝が根付き繁殖

 

 

ヒメコウゾ

クワ科コウゾ属 雌雄同株 雌雄異花

葉はゆがんだ卵形 切れ込みのないものから2〜3裂するものまでさまざま

コウゾはカジノキとヒメコウゾの交雑種

 

 

エノキ

アサ科エノキ属 雌雄同株雌雄異花

雑木林に生育するオオムラサキ、ヒオドシチョウ、ゴマダラチョウ、

テングチョウ、タマムシなどの食樹

葉は長楕円形で先は尾状にのびて左右非対称

葉縁の上半分には鋸歯があり、下部は全縁で基部からの3行脈が目立ちます

 

 

ウワミズザクラ

バラ科ウワミズザクラ属 雌雄同株

ブラシのような花序をつけます

古代占いで上面に溝を彫った板として使われたことから上溝桜

 

花外蜜腺

葉は長楕円形で先が急に細くなり、縁にはとげ状の鋸歯があります

葉柄に近い基部の鋸歯が蜜腺になっています

 

 

ムラサキシキブ

シソ科ムラサキシキブ属 雌雄同株

葉は菱形に近い長楕円形で先が尾状に尖ります

花は終わって若い果実になっていました

 

続きます