6月21日(金)天気曇

 

バイカツツジ

 

薄暗い林床に今頃咲き出すバイカツツジ

狭山丘陵のツツジの仲間では最後に咲きます

梅雨の頃 暗い所にしかも葉の下に隠れるようにして咲くバイカツツジ

写真が撮りにくいことこの上なしですが

毎年どうしても見たい魅力的な花です

 

今年も密やかに咲き出しました

ツツジ科ツツジ属の落葉低木

6~7月葉が展開してからひっそりと葉陰に白い花を咲かせる

花冠は直径約2cmの皿形で5裂し、上側の裂片に紅紫色の斑点がある

と図鑑にはありますが、

紅紫色の斑点は東日本では上側につき、西日本ではぐるっと円形につくようです

これはブログ友の写真で気づいたことです

図鑑のとおり花冠は5裂し紅紫色の斑点は上側の裂片だけにあります

雌しべ1個、雄しべは長いのが3個で花冠から付き出しています

上についている2個の雄しべは短く白い毛で覆われています

短い2個の雄しべは葯も小さく受粉能力のない仮雄しべです

ほかのツツジの雄しべは5個または10個で

仮雄しべをもつのはバイカツツジだけ

仮雄しべにはどんな意味、役目があるのでしょうか?

調べてみるとこんな研究報告がありました

仮雄しべのふさふさした毛でマルハナバチの吸蜜を邪魔し、

花の蜜量減少を防ぎ、蜜分泌へのコストを減らしている

ほかにも開花初期の自花花粉による受粉を回避する

 

仮雄しべの毛で蜜を吸わせにくく、

自分の花粉をつけにくくしていたのですね

 

バイカツツジの仮雄しべについての研究の詳細はこちらです