高齢者と「おしゃべり」 | 進撃の理学療法士

進撃の理学療法士

藤田晋さんに憧れています。
介護分野で会社を立ち上げ、小さな通所介護施設を運営しています。
『全ての人が生きがいを持って生活できる社会を作る』
これを私の会社のミッションステートメントとし、バリバリ働きます!!

 

デイサービスで働いている人なら同意してもらえると思いますが、基本的におしゃべりが好きな高齢者の方は元気です。

 

なぜおしゃべりな高齢者は元気なのか?

 

元気だからお喋りをするのか? それともおしゃべりをするから元気なのか?

 

私は両方だと考えています。

 

 

~理学療法士的な考え~

 

しゃべることで咽頭部、喉頭部を動かします。

これにより嚥下能力が改善されることで誤嚥性肺炎などを防ぐことができます。

 

また、口というのは脳の局在マップでも広い範囲に位置しており、動かすことで脳を活性化することができます。

人間というのは記憶力は非常に良い一方、記憶した情報を引き出すことが相対的に苦手と言われています。

おしゃべりというのはこの記憶を引き出す作業ですので非常に強力な脳トレであるとも言えます。

 

 

~知ったかぶりな考え~

 人類は原始人時代、洞穴に住んでいました。男性が狩りに行っている間、女性はそこに待機していなければなりません。

その際にコミュニケーションをとることが重要であったという説があります。

 猿の群れの大きさと毛づくろいの時間には相関があるそうで、毛づくろいの時間が長いほど大きな群れになる確率が上がるそうです。人間の場合はこの毛づくろいの代わりにおしゃべりがあり、その量によってコミュニティの安定度が変わるそうです。

 

特に女性においては所謂井戸端会議というものが重要で、これが不足するとストレスがたまりやすくなると言われています。

 

 

 

新型コロナウィルスの蔓延により会話をする機会が減少しています。安全に会話をする機会を増やしていけると健康に近づきます。