腰痛による安静は意味がない? | 進撃の理学療法士

進撃の理学療法士

藤田晋さんに憧れています。
介護分野で会社を立ち上げ、小さな通所介護施設を運営しています。
『全ての人が生きがいを持って生活できる社会を作る』
これを私の会社のミッションステートメントとし、バリバリ働きます!!

 

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まだ読んでいる途中ですが、興味深い内容があったので紹介します。

 

 

職業柄、腰痛の方に対して理学療法を行うことが多いのですが、この本によると

 

 

非特異的な腰痛におけるX線やCT、MRIなどの画像検査は意味がない

腰痛後の48時間以上の安静は意味が無い

慢性的な腰痛には電気療法や温熱療法は意味がない

 

とのことです。アメリカの医学会の情報なので、厳密には日本人に必ずしも適応されるとは限りませんが、一般的な情報よりは価値があります。

 

 

具体的に言うと

 

ガンや骨粗鬆などの既往、もしくはしびれや膀胱直腸障害などの神経症状、整形外科的テストでの明らかな指標が無い場合には画像診断の意味は少ない。

 

原因の不明な非特異的腰痛に対しては運動が最も効果的であり、長時間の安静はむしろマイナス。慢性腰痛に至っては物理療法もコストに見合わない。

 

 

ということです。ちなみにこの本では、慢性腰痛についてはうつ病や不安などの影響が大きいとも説明されていました。

 

 

 

非常にシンプルでわかりやすい考えです。ただ、腰痛について48時間の安静には意味がないというのは知りませんでした。*原因の不明な腰痛に限る。

これはデイサービスを運営する上では非常に有用な情報です。運動療法についても純粋な腰痛への効果だけではなく、うつ病や不安など精神面への影響によっても改善が期待できるということです。

 

 

 

やはり、運動、睡眠、食事の重要性が再確認できます。

もうライザップのように高齢者の専属トレーナーにでもなろうかなといったところです。

 

 

おわり