２３年前まだ筑波エクスプレスも開通していない長閑な頃、南流山の雑木林が残る高台にK邸は建てられました。
主はイラストレーターとグラフィックデザイナーの夫婦と数匹の猫です。
１階がアトリエと寝室とバスルーム、２階が大きなリビングとキッチン。
建物はヘの字型に４５°建物が折れ曲がっていて、変化に富んでいます。
２階のリビングは南側が木の壁で、北側が裏手の雑木林をのぞく様に縦長の窓が連なり、東側の円形バルコニーからはビワの実をとれます。
あえて小さな窓にしたのは樹木や鳥の四季の変化を意識して見聞きする為です。
部屋のあちこちに主の好きなオブジェ、本、MAC、道具類が雑然と置いてあります。
いろいろなモノと自然が散りばめられ包まれた空間が訪れた人を和ませます。
毎日の様に集う人と、料理、猫、旅行が好きな夫婦は団らんを楽しんで暮らしています。
会話を潤してくれるおもちゃ箱のような仕掛けのある住まいです。