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心豊かな住まい

緑の家学校のブログ

突然の夏日で春冷の為に開花が遅れていた桜が一斉に咲き始めました。
慌てて近所の庭園に花見に出かけました。
陽光の中満開の桜のトンネルを散策してから、庭隅の東屋で休みをとりました。
日差しを遮った東屋から望む景色は桜にミツバツツジ、モクレン、モモの花
そして新緑が重なり、よりあでやかでした。
東屋は四隅の柱で屋根を支えた開放性の高い建物です。
自然の移ろいと人の息づかいが否応無く行き交い心も開かれます。
反して内向きの空間で思い浮かぶのがビスコンティの映画「神々の黄昏」です。
ルードウィッヒ王は心の不安を埋めるために絢爛豪華で奇異な館をいくつも
作りますが、満たされる事は無く退廃が漂います。
慎ましくとも、自然や人とのつながりを得やすい東屋や縁側や玄関土間は、
心豊かな住まいに通じる様に思います。