この前の日曜に板橋美術館にボローニャ国際絵本原画展を見に出かけました。いつもこの時期はすっごく暑くてジージーせみが鳴いて、汗をかきながら普通の住宅街をテクテク15分ほど歩いてやっと到着するのだけど、今年はすごい涼しくて拍子抜けだ。夏はもう頭がボーっとするほど暑くなっていてほしい。何も考えられないくらい暑いのって快感だと思う。
すごいことに、私は行きも帰りも迷ってしまった。毎年いってるからわかるでしょ。と地図を一秒もみずに家を飛び出してしまった。しかも板橋美術館は駅からずっと標識がでていて、明らかに矢印が右ですよっていってるところで、無視して左にいってしまった。私は考え事をしている最中にすべてのことを無視する癖があるのだが、それが最悪の形ででてしまったーーーー。そのあとはもうわけのわからない道をずっとひた歩き、たぶん2キロくらい無駄にあるいたと思う。なので着いたときはもうへとへと。で、帰りも、来た道をなぞるように歩いたはずなのに、なぜかわけのわからない道に出ていた。で、わけのわからない方法で軌道修正してやっと駅についた。
こんなんで大丈夫なんだろうか。
板橋美術館にいくと、周囲があまりに昔ながらの住宅地で、子供が普通に遊んでいるので懐かしい気持ちになる。うちの周囲も結構子供がいるけど、あまり野放し状態にはされてない。お父さんかお母さん付きで控えめに遊んでいる。私は子供のときほったらかしで自由で気楽だった気がするので、ずっと親がついていなければいけないのは大人にとっても子供にとってもストレスだろうと思う。
ボローニャ国際絵本原画展は、今回はちょっと地味なかんじがあったけど、やっぱり面白かった。ロシアの人の絵とかイランの人の絵とかなかなかみれるもんじゃない。CGを使っている絵が結構あるのに驚いた。もちろんCGそのままじゃなくて一部つかっていたり、CG出力のものを上から塗ったりとか、道具として使いこなしている人が多い感じがした。途中でFSCHOOLのお友達に偶然会えてうれしかった。こういうとこで偶然会うのって楽しい。好きな絵を話し合った。
受賞作じゃないけど、そこで紹介されていた絵本がすごく好きだった。
HYACINTHE et ROSE
http://www.editions-thierry-magnier.com/livre.php?isbn=9782844208262
花をズームアップで大きく描いただけのものだけど、ざらざらした感じとか、微妙にゆがんでいる感じとか、完全にリアルじゃないけどその人なりの質感が出ていて素敵だった。描いているものにのめりこんで描いている絵なんだろうと思う。そういう没入感を感じられるのは気持ちいい。
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母親が梅干をくれた。庭の梅の木が大量に実をつけたので、梅干だけじゃなくて、梅ジュース梅酢など、大量に作ったらしい。母はいろんなものを自作するのが好きみたいだ。好きなんだけど後先考えずに大量に作るのでちょっと消費するの大変なんだけどなと思うときもある。この前台所でうんざりするほど梅干が寝かしてあった。次帰ってさらに増えていたら、さすがにもう作っちゃだめだととドクターストップをかけておかなくては…。
朝からいわしの梅煮を作った。夏はいわしが安くておいしい。体にもよい。そして梅は疲れを取ってくれる。夏の完璧な一品だと思う。圧力鍋で作るのですぐできる。骨ごと食べれます。なべにお酒を結構たっぷりと入れて梅干を入れてしょうゆとさとうをちょっとだけ入れます。下ろしたいわしを入れて圧力鍋で15分。簡単だー。おすすめです。
でも朝の光のなかで流し台に4個いわしの頭が仲良く並んでいて若干気持ち悪い。いわしって頭をストンと落として料理するものなので、調理現場は結構残酷なのだ。魚を下ろすのが好きなので、今年の夏は色々とさばいていこうと思います。もっと大物もさばけるようになりたいものです。