なにあってもとりあえずお腹が減ったら米を炊く | 翠日記

翠日記

イラストレーションを描いてます。本を読んだり映画を見たり走ったり食べたりするのが好きです。
http://midori-s.hopto.org/

最近色々書きたい事があったのですが、忙しすぎてなかなか追いつきません。

しょうがないので箇条書きで。


ご飯関係

・母と週末いってマッタリ。銀座・ぶどうの木http://www.budonoki.jp/
 母はスフレ。私はクリのタルトを食す。スフレにはスパークリングワインがついている。スフレは素晴らしくおいしそうだった。タルトは洋酒が効いている。美味しい…。見た目の華やかさに若干かける。でもフランベサービスをしてもらえる。暖かいデザート。
 次は、イチゴのミルフィーユかクレープにしよう!飲み物つけて1800円くらい。少し高いがずっと居座ってもOKだし、コーヒーのおかわりをどんどんサーブしてくれるので時間のあるときには結構お得かも。場所も隠れ家的なこじんまりした感じでよい。女性率100%。


・その後、銀座のカリーナ・イルキャンティへ。イタリアン。銀座の割りに安くて家庭的でがっつりしたご飯が食べれそうだったので行ってみた。
  http://www.chianti.co.jp/carina/
 量もケチケチせず、基本的なピザとかパスタのアルデンテ具合とかが良かった。二人でサラダとパスタとピザで結構お腹一杯。すごく安く上がった。お通しのパンがふかふかでおいしい。パンのつけ合わせのドライトマトとかオリーブとかちょっと添えてあるものとか、メニューの感じとか、食のセンスが良さそうな感じがする。もちろん高級店ではないのでソコソコの材料で作りつつ、ちょっと珍しい組み合わせのメニューもあり、炭水化物系の量がしっかりあって、基本的に分かりやすく美味しい。ちょうどよいお店だった。お腹があまりすいてなくて飲み物をあまり頼まなくても全然大丈夫だった。結構混んでいた。銀座でちょっと気軽にご飯したいときにお勧め。



本関係

・巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (石井好子)

ジャズ歌手の石井好子さんの、パリ生活のなかで体験した食とそれにまつわる思い出。すごい昔の本。昭和38年発行です。食にかんする随筆の中ではかなり有名で、文章も節度があって軽やかで品があるかんじ。
昭和の人がすこしずつヨーロッパの味を覚え始めた頃の西洋にあこがれる感じとか、その一方で日本食を丁寧に作って食べている感じとか、そういう新しいものへのトキメキと当時の落ち着いた古きよき食習慣がミックスされて、読んでいていい気持ちになる。
今ではフツーにコンビニにも売っているようなランチが当時はとても珍しかったのだなあと思った。母や祖母の持っていた古い料理の本を思い出した。昭和の時代の料理本は読んでいて心が温かくなる(でも決まって昔のレシピって味付けが甘辛いんだよな…)。なぜだろう。


・日々ごはん(高山なおみ)
料理研究家の高山なおみさんの日々のご飯と日記をまとめた本。続編が何冊もでてます。
これは現代のリアルな食生活。手間をかけた幸せ一杯の家庭料理とも違うし、かといってジャンクフードで済ませる無頓着な生活とも違う。日々の仕事のなかでもなるべくちゃんと食事したい、という感じが、今の気分だと思う。
食のプロの家ご飯は種類が多くて手早く作ってそうでなんていうかエライ。背筋がのびるようなきがする。私のテキトーな食生活とは全然違う。こんくらい食事に時間をかけられたら幸せだ。もちろん高山さんは忙しい方なので、努力してちゃんと食事の時間を割いて意志の力で生活を豊かなものにしているのだ。エライ。
食事内容を見てるとその人となりがわかるなあ。高山さんの料理はなんとなくストイックなかんじがする。日記なので日々ちょっと辛いかんじの日もあれば絶好調の日もある。その上り下りのなかでもご飯を淡々と作る高山さん。何があってもとりあえずお腹が減ったら米を炊くのが生きるということだなあと思った。